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久しぶりの素敵なBook [読書]


いよいよ今月末で退職することとなって、残すところあと2週間となりました。
いろいろな部門にいる元部下や採用した社員から、なぜ辞めるのかといったメールがたくさん届いていて、ちょっと複雑な気持ちで過ごす毎日です。
夜のお誘いも多くて、先週は3回、今週も3回予定があります。
デスクの整理をしている時、過去に書いた備忘録のノートが10数冊でてきました。
それらを開いて書かれてあるメモを読んでいると、遠い日の出来事が脳裏に蘇ります。
苦しかったこと楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと・・・

そんな状態で残り2週間を過ごすと思うと、何とも言えない気持ちになってきます。

さてさて、今回は今読んでいる本の紹介です。

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「思想としての全共闘世代」
著者は「小阪修平」氏で、東大に入学するも折しも60年安保の時代で、そして東大安田講堂闘争、全共闘の組織化、70年代・80・90年代のそれぞれの闘争の姿を、著者の視点でその活動の中に身を置いた者の視点で書かれています。

団塊の世代と言われる人たちの多くが、この全共闘の世代なのです。

私は74年入学ですから、60年代後半の全共闘全盛時代を多感な中学生・高校生として過ごしてきましたが、東大安田講堂の攻防戦をTVで見ていましたし、エンタープライズ寄港反対闘争やもう少し前のことですが東大全共闘の山本義隆や今井澄、そしてあの日大闘争の秋田明大議長などの主張などを読んだりしていた少し「おませ」な学生でした。

私達が大学に入学した時代は、全共闘の時代ではなくその時代の中で分裂していった党派の内ゲバの時代でした。
そして成田空港反対闘争としての「三里塚闘争」が、また三菱重工ビル爆破や警察官僚や交番を狙っての爆弾闘争が盛んに行なわれていました。

この本を読んでいくことでこれら全共闘世代の人達は何を残してきたのか、何を目標としていたのか、それらを知ることができるのです。
私もデモに参加したこともありますし、タテ看に主張を書いたりしたこともあります。
学生会館の自主管理闘争もありました。
毎年学費値上げ闘争がありましたし、バリケード封鎖はありましたし、後期試験はレポート提出に変更になったりしました。

でも、我々には彼ら全共闘世代に対しての羨ましさみたいなものがこころにあったし、一方で戦術が稚拙だったと批判もしたものです。

この本を読みながら、遠い昔の生き生きしていた頃の自分を思い出していました。

「思想としての全共闘世代」
小阪修平
ちくま新書
700円(税抜き)
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