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【医龍】 [徒然]


最近とんと御無沙汰していた日本のドラマ、TVで見る時間的な余裕がなく、今回はレンタルDVDで済ませた。
観たドラマは【医龍】だ。
ご覧になられた方も多いと思う。このドラマは2シリーズ放映されている。今回見たのは最初のシリーズだった。
全部で11話と言うことで、韓国のそれと比較すると極端に少ない。

妻は【医龍】を見ていたそうだ。
私は1回も見ていない。これって・・・一体何なんだろう?

このドラマは2006年4月13日にフジTVで放映スタートした。
キャストは次の通り。

朝田龍太郎(坂口憲二)
加藤  晶(稲森いずみ)
伊集院 登(小池徹平)
霧島軍司(北村一輝)
荒瀬門次(阿部サダヲ)
里原ミキ(水川あさみ)
木原毅彦(池田鉄洋)
藤吉圭介(佐々木蔵之介)
鬼頭   (夏木マリ)
野口賢雄(岸部一徳)

このドラマの平均視聴率は14.8%。最高視聴率は最終話で、17.2%だった。


このドラマで出てくる「バチスタ手術」。ブラジル人医師 Randas J.V.Batista が考案し、1980年代に開始された。日本では1996年12月に、須磨久美医師が初めて実施した。
この「バチスタ手術」であるが、【拡張型心筋症】に対する術式のことで、正式名称は「左室縮小形成術」である。左心室の1/3程度を切り取り形を整えるもので、胸部心臓外科手術では難しい手術だ。

しかし、この「バチスタ手術」は、拡張型心筋症に対しては、根本治療ではない。
根本治療は心臓移植しかない。つまりバチスタ手術は、心臓移植までの繋ぎの手術・代替でしかない。

心臓移植は日本でも脳死段階から一定の条件を満たせば実施できるが、現国会でも法律の改正が議論されている通り現行法は極めて厳格・限定的な実施しか認めていない。
そんななかで現行法の枠内では移植が出来ない患者は、海外に行って移植手術を受けるしかない。
それも莫大な医療費をカンパなどで寄付してもらって、やっと海外へ行くことができる。しかし、運良くドナーに巡り合うのは一握りの人達で、他の多くは移植を待ちながら亡くなっているのが現実だ。

そんななかでWHOが海外渡航して移植手術を受けることを禁止しようとしている。(禁止したのか?)
それもあって、今国会で改正法の議論がなされている。

このドラマでは「白い巨塔」で描かれている、大学病院の医局制度や教授戦なども織り込みながら、外科医と内科医の確執、麻酔科医の軽視、医師の本分とは何か?患者への係わり方等今もなお問題として残っている多くの課題を、我々視聴者に問いかけそして突きつけている。
最大のポイントは、「医師の本分とは?」だろう。
医師は誰のために、何をするために存在するのか?

久しぶりに見た日本のTVドラマだが、なかなかいい。
NHKの大河ドラマ「篤姫」に魅了された後、少し寂しい思いをしていたので、このドラマで救われた。
今週の金曜日はまた旧作半額デ―だ。

シリーズ2作目を借りて来よう。

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コメント 2

雀翁

どれだけの覚悟がそれぞれのお医者さんにあるのか...
我々は多くのことを求めすぎているのではないか...
昨今の医師不足、超劇悪な勤務医の労働条件...

いろいろ考えさせられますね。

by 雀翁 (2009-07-06 12:51) 

sarahe

「患者が目の前にいる限り、医者は手を差し伸べねばならない」「将来の患者より、今目の前にいる患者を救う」これが出来ない者は、「医者」ではない・・・医龍の「朝田 龍太郎」に言わしめる「医師の原点」「医師の理念」です。
「ドクターコト―」でも無医村での医療に、自らの人生を捧げる・・・医龍に相通ずる考え方です。
しかしながら、このような理念を持った多くの医師達は、自分を取り巻く医療環境の厳しさに疲れ果て、心身ともに限界状態にあると聞きます。
医師も人間。理念と現実の乖離の大きさの前では、それを貫き通すことの難しさに苦悩しているのでしょうね。

私は息子に偉そうなことを言えないし、言うつもりもありません。
ただ、自分が生き生きと働くことが出来る環境(同僚・先輩・医療スタッフ・コメディカル等)があるか、医師としての識見・技術を磨けるのか、中期的な成長プランを自ら考えそれを伝え議論できる場があるか・・・こんなことができる医療機関を選択しなさいとアドバイスする程度です。

外からだとなかなか見えてきませんが、先輩あるいは友人達が働いている医療機関は、彼らから情報を得られるので、積極的にアプローチしなさいと言いました。先週は自分の出身大学付属病院に出かけ、麻酔科にいる諸先輩から話しを聞いたようです。
by sarahe (2009-07-08 10:58) 

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