SSブログ

韓国旅行1週間⑤足が棒になったプサン市内散策 [韓国旅行]

前日23:00時ソウル発のムグンファ号に乗って、プサンへ着いたのが10月5日(月)AM4:11。まだ月が出ていて真っ暗なプサンの空だ。地下鉄も始発までまだ1時間以上ある。仕方が無いので、駅前にあった24時間営業のロッテリアに入り、コーヒーと「プルコギバーガー」を注文する。
「プルコギバーガー」なんていかにも韓国らしい。

↓ プルコギバーガー

3243691

韓国第2の都市であるプサン駅前にしては、何となく閑散としている。早朝ということもあるのだろうが、プサンの繁華街はソミョン(西面)やナンポドン(南浦洞)、チャガルチなどプサン駅から数駅離れたところにあるからだろう。
地下鉄の始発は、ガイドブックによると5時半過ぎからとなっていた。ただ、街を走るバスは、5時半前には走っていたように思う。それも市場方面へ向かうバスは、結構混んでいたような気がする。

さて、ウトウトしただけで殆ど眠ることができなかった夜行列車での移動後、今度はナンポドンにある「龍頭山公園(용두산공원)」へ行き、プサンの日の出を撮ろうと思っていたのだ。この公園は地下鉄ナンポドン駅からエスカレーターが付けられており、苦労することなく行くことができる。
まだ夜明け前だと言うのに、多くの人たちが来て運動(ウォーキング、太極拳、体操)をしている。その大部分が高齢者だった。

↓ 展望の開けている処へ行き、日の出前のプサン港方面を写真に撮った。

3243620

↓ これは日の出前の龍頭山公園とプサンタワー。

3243621

↓ それではプサン港からの日の出を時系列でどうぞご覧ください。

①東の空が少しずつ明るくなってきた。
3243622

②雲の間からの日の出[晴れ]
3243623


3243624


3243634


3243638

↓ 日が昇った公園。2枚目の写真に写っている銅像の主は、豊臣秀吉の水軍を破った壬辰倭乱の英雄「李 舜臣将軍(イ・スンシン)」だ。日本の方角を向いて、眼を光らせているようだ。

3243644

3243639

その後국제시장(国際市場)に行ったけれども、市場が始まるにはまだ時間が早く、テクテクとチャガルチ市場へと向かった。チャガルチ市場はご承知の通り魚市場である。近代的なビルが建ち、その中に小さな店がたくさん入っているが、やはり「市場」という雰囲気は今でも周囲に残っている露店のような店であろう。

↓ この店には「太刀魚」が並べられていた。この「太刀魚」であるが、韓国ではチゲの具としてこの時期良く使われる。辛いチゲのスープに、太刀魚の淡白な白身が良く合うのだ。

3243645

↓ この店には「カンジャンケジャン」の材料となる「ワタリガニ」と小さなタコ(イイダコ?)がザルに盛られて売られている。

3243646

↓ この店は水槽の中に魚などを活かしておき、店の中で刺身にして客に食べさせるのだ。この手の店が多く集まり、早朝から客引きが凄い。日本人だと分かるのだろう、「刺身にしてあげるよ!」とか「ヒラメあるよ!」とか日本語で客引きをする。ガイドブックでは相当にふっかけてくるので、まずは一回りして相場を確認してから値段交渉してください・・・と注意書きしてあった。

3243647

↓ こちらが新しく建てられたチャガルチ市場の建物。中に小さな店が入っているとは思わないのでは?

3243648

↓ 建物の中はこのようになっています。

3243656

結局いろいろと店を眺めて回っただけで、刺身を食べることはなかった。貧乏旅行者なので・・・^^;
さてと、結構歩いて疲れたし、小腹も空いてきたので、「クリスピークリームドーナツ」に入りオリジナルドーナツとアイスコーヒーを注文した。日本ではいまだに行列ができるほど混んでいるが、韓国では店舗の展開が早かったこともあり空いている。場所はプサンナンポドンの中心「光復路(광복로)」である。
↓ クリスピークリームドーナツ
3243692

この「光復路」には多くのファッショナブルなお店が集まり、「ソミョン」と競い合っていると言います。私はここで今年必ず流行すると言っていた若いあんちゃんの言葉を信じ、ダークブラウンのロングコートを買ってしまった。作りが非常にしっかりしているし、色の具合もとても良い感じがした。その割には値段は抑え目になっていて・・・(お兄ちゃんに乗せられたという気もするのだが・・・。彼の話す韓国語は6割ぐらいしか理解できていなかったと思う。やはり自分の気にいっているスタイルとかデザインなどを話すことが、とても難しいと再認識しました。具体的でなく抽象的な事柄を、相手に分かるように話すことは、今の私の語学レベルでは難しいです。

↓ 「光復路」の写真

3243661

↓ この「光復路」で、可愛いものをいくつか見つけました。

3243658

↓ これはヌイグルミではありません。美容院の番犬(にしては可愛い)。

3243660

↓ 我が「姫」である「チョン・ジヒョン」[揺れるハート]
3243659

このあたりで「足」が結構痛くなっていたのですが、一番行きたい所へこれから行かねばならず、我慢して「太宗台公園(テジョンデコンウォン)」へ向かいました。まずはバス停探しから。これはすぐに見つけられました。そしてバス・・・行き先に「태종대」の文字を見つけたら、手を挙げて乗り込む・・・この簡単なことがなかなか出来ないのです。ハングルを瞬時に読み、手を挙げる、乗り込む、1,000ウォン札を入れる、座る・・・この動作がなかなか難しいのです。「ハングルを瞬時に読む」・・・これは走っているバスの右横に書いてある経路の中に「テジョンデ」があることを見つけるのです。これは「動体視力」を求められます(少し大袈裟ですかね)。
日本のバスは停留所に客がいれば、まずは徐行して乗るか乗らないか確認しますけれど、韓国のバスはスピードは落としません。そのままのスピードでバスストップ辺りを走ります。そして「手が挙がる」と急ブレーキをかけて止ります。(これも少しオーバーですが、でもこれに近いのは事実です)
漸く乗り込み席に座ると、今度はバスのスピードが気になりだします。物凄いスピードで走ります。テジョンデまではカーブが幾つも続きますが、カーブを曲がる度に席に着いている身体が、大きく揺れます。日本では考えられないことです。恐怖すら覚えます。
30分近く乗っていたでしょうか、漸く終点のテジョンデに到着です。

でも、問題はここからでした。展望台や灯台までをぐるりと回る電車(トラックが引くトロッコ電車みたいなもの)があったのですが、1,500ウォン取られるし歩こうと決めたのです。しかし・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
アップダウンのきつい道、秋の太陽とは思えないほどの陽の光、灯台まで2.7KMもある・・・もう完全にグロッキー状態です。

↓ まだ元気だった最初の展望台からの写真

3243662

↓ レストランなどがある展望台に着いて撮った写真。この写真に写っている島のずっと先に、日本の「対馬」がかすかに見えたのです。雀翁さんが「運が良ければ」と書かれていた「対馬」が見えたのです。でも、ここで「運」を使い果たしたようでした^^;

3243663

3243664

3243665

さらに歩き灯台が見える所へ到着。もう汗だく。
↓ 灯台と遊覧船

3243666

本当に綺麗な景色でした。韓国に来て「海」を見たのは、今回が初めてでした。

さて・・・帰りはもう悲惨。足を半分引きずりながら、約1時間かけてバス停へと戻りました。腹は減るし足は痛いし。
そんなこともあって今日の夕食は「プサンカルビ」を食べようと、プサンでは有名なナンポドン国際市場の中にある、その名もズバリ「プサンスップルカルビ」というお店に行きました。
「ヤンニョムカルビ・・・1人前200g・・・20,000ウォン」これだ!!!
店のアジュンマに「ヤンニョムカルビ 1人前」と言うと「1人前はダメ。2人前からでないと、商売にならない」と言われてしまう。そう言われて店を見ると、1人で来ている客はいない。仕方がない。「じゃあ、2人前お願いします」と言うと、ニコニコしながら厨房に「ヤンニョムカルビ2人前」と注文を出していた。
ここはガスではなく練炭を使っている。店先でアジュシが練炭に火をつけて、半分ぐらい赤くした状態で各テーブルに持ってくる。「2人前だから400gだよな~。食べられるだろうか?」と思っていたが、出てきた骨付きヤンニョムカルビ400gは、「なんだ・・・これだけ?」と拍子抜けする感じだった。

これにビールを注文し、最後にご飯を頼んで「満腹」でありました。
本当は料理の写真を撮るつもりだったのですが、実は携帯電話を失くしてしまったのです。光復路で二男の服を買って、郵便局からEMSで盛岡へ送ったのですが、その時二男の住所を携帯電話のアドレス帳で確認したのが最後だったと、カルビを食べながら思い出していたのです。ですから、本当は美味しいプサンカルビなのでしょうが、早く食べて郵便局へ行ってみなければと気が急いており、味も満足に分からないまま急いで郵便局へ駆けつけました。既に5時を回っていましたから閉められているかもと半分諦めていましたが、ラッキーなことに郵便局は開いており、私が小包を出した担当者もいて「チョヌン ヘンドフォンウル イロボリョソヨ。ホクシ ヨギロ オプスムニカ?」と聞いたら、彼は笑いながら「イゴ・・・イゴマッチョ!」と私の白いソニーエリクソンのサイバーショット携帯を差し出すではありませんか!私は「チョンマル チョンマル コマウォヨ!」と言うと「チャりデッタ!!!」とお兄さん。あ~ぁ・・・本当に良かった。
郵便局の職員たちも、笑っていました。「何とおっちょこちょいな日本人なのだろうか?」と思われたでしょうね。

こんなことで走ったり歩いたり・・・散散なプサン市内散策(と言うにはちょっとキツすぎた)。このへんで終了します。
nice!(3)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 3

コメント 6

collet

いやぁ~良かったですねェ!携帯が見つかって!!
わたしなら、悠長に釜山見学なんてしてられませんわ~~(>_<)

ところで、同じ韓国語でも釜山は訛りがあるので有名ですから、
ロングコートを買ったお店のお兄ちゃんの言葉が
6割しか理解できなかったのも当たり前では?
by collet (2009-10-17 15:35) 

sarahe

☆携帯が無いことに気付いたのは、プサンカルビを食べていた店でなのです。それまで3時間くらいの間は、全く分からなかったのです。私の携帯は日本でしか使えないタイプなので、専ら食堂やお店の中で写真を撮るためだけに持ってきたのです。風景はデジカメがあるので、携帯では撮らないんです。でも、見つかって本当に良かったです。郵便局のお兄さんに、座布団10枚ですね^^

プサン訛りがあると良く聞きましたが、私は代表的な「ケンチャナ⇒ケンチャノ」ぐらいしか分かりませんでした。お兄ちゃんの韓国語が分からなかったのは、訛りのせいではなく私自身の耳が聞き取れなかったのです。ボキャブラリーが無いのです。やはり今のレベルでは、一人で生活できないことが良く分かりました。
by sarahe (2009-10-17 23:51) 

kaotan

プルコギバーガー、私も食べましたよぉ。
クリスピーも初めて食べたのはソウルでした♪
プサンのジャガルチ市場、見ているだけで楽しそうですね。
たちうお、大好きです!
焼肉は私もソウルで1人前じゃだめだって言われて
おばちゃんと随分バトルして、なんとか1人前で
お願いしたことがあります~。
残すともったいないじゃんねー。
いいな~プサン。行ってみたいです!
by kaotan (2009-10-18 13:26) 

sarahe

☆よく鍋料理などで注文は2人前からというところがありますが、焼肉店で断られたのは初めてです。アンドンの有名な料理である「チムタッ」だって、반마리(鶏半分)で注文できたし・・・。プサンでも超有名なお店だから、強気に出ているのかもしれませんね。(まあ、2人前400gでも足りないくらいでしたから、結果的には同じことだったのかもしれません)
チャガルチ市場は既存の露店が面白いです。ビルに入っているお店を見て歩くのは、何となく嫌な感じがしました。

プサンは初めて行きましたが、とても印象的な街でした。成田⇔プサンは意外と高いのです。だから、インチョンへ行き韓国の国鉄であるコレイルのKTXかセマウルあるいはムグンファでプサンへ行った方が、断然安くつきますよ。KTXは往復で約9万ウォン(ソウル⇒プサンまで最速2時間40分)。
今度行かれたらどうですか?
by sarahe (2009-10-18 20:51) 

maki

とても濃ゆい旅を続けていますね^^
失敗の方がむしとあとで思い返せば楽しい思い出ですし♪

プルコギバーガーの上に「韓牛」とわざわざ書かれていますね。
これの信憑性はいかに?

韓国の一人旅で一番困るのが食事だと聞きます。
それでなくても一人で食事をするのを嫌がるお国柄、お一人様のお食事が普及するには時間が掛かりそうですねぇ、、
それがクリアできたらふらっと一人旅なんていうのも良いな~と思うんですけど、、、。

それにしてもコートを買うより靴を買った方がよかったのでは?
足が痛いのは本当に困りますからね。
この後はどうなったのでしょう^^
by maki (2009-10-20 01:12) 

sarahe

☆確かにその時は穴があったら入りたいような恥ずかしい思いをしても、時間がたてばよい思い出に変わるのですね。韓国に行っては、いつもこんな思いばかりしているのですが、少しは進歩しているのか時々疑問に思う時があります。
この「プルコギバーガー」ですが、なかなかいけましたよ!韓国でもイ・ミョンバク大統領が就任早々打ち出した「アメリカ産牛肉の解禁」で大規模なデモが続きましたよね。あれ以来「国内産使用」とか「韓牛」とか書かれているものが目につきます。豚や鶏までそうですから・・・。真偽のほどは分かりません・・・ここでも「偽装」問題が取り上げられていますから。

私は実母や妻と一緒に行った以外は全て一人旅ですが、焼肉店で言われたのは初めてでした。まあ、ソウルでも高くて有名な焼肉店には縁がなかったということもあるのですが・・・。いつも食べるところと言えば、シクタン(大衆食堂)ですから。
靴は履き慣れたもので行ったのですが、小指の爪の下が真っ黒になっていました。内出血したのです。今では痛みは全くありませんが、ソウルへ帰ってからも帰国するまで痛みは続いていました。
この後ですが・・・「鬼のように」歩きまわりました(苦笑)
by sarahe (2009-10-21 00:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。