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気づきを与えてくれる本 [読書]


今、読んでいる本「老子・荘子の言葉100選・・・心がほっとするヒント」の紹介です。

会社のPCから東販のオンラインショップのサイトにアクセスすることがよくあります。
最近の書籍の売り上げには、各書店や出版社が発表している「ランキング」が大きな影響を与えているとTVで報じていました。
確かに書店で「当店の売り上げランキング」のコーナーには話題になっている本があって、ちょっと立ち読みしていこうかな~と思うことが多いです。

でも、買いたいと思う本とランキングに入っている本とは、微妙にズレていることが多いのです。

自分の志向するジャンルというかテーマというか、そういうものがランキング本とズレているからだと考えているんですが、これってある意味では自分らしさを失わないことに繋がるのかも。

よく流行を追っている人は、流行に流され自分らしさを失っていると言われます。
自分に合ったファッション・趣味・本・音楽・・・大事だな~

そしてこの本、老子はよくご存知ですよね。
日本には古代から3人の人物の思想の流れがあると書かれています。
「老子・孔子・釈迦」の3人です。

老子は謎の人なのだそうです。生まれも亡くなった日も分からない。
ただ、孔子と同じ時代を生きたらしいと言われています。

老子は生涯「無名」であることを旨として、世に出ることをしなかった。
老子は、人間の生命は自然が作り、自然が育てている事実をなによりも大切に考えた。
人間が、もっと深くそのことを自覚して、自然と一緒に、自然のように生きることを目指した。

常に大自然の生命にわが身をゆだねて、世俗の価値を飛び越えて、もっとのびのびと、自由に明るく、心豊かに生きようではないか・・・と主張する。

「荘子」は老子の学問を受け継いで発展させた人です。
難しい難解な老子の思想を、架空の作り話をつくって、楽しくわかりやすい内容に工夫している。

その老子の言葉から、いくつか拾って書いてみます。

上善は水のごとし、与うるは善く仁、言は善く信

「じょうぜんはみずのごとし」・・・最上の「いい」ことというのは、たとえてみると水のようなものである。  
水は丸い器に入ると丸くなる。四角い器に入ると四角になる。
どんな形の器にもさからわない。柔軟であり、謙虚である。

世の人は、誰もが一歩でも上へ、一つでも高い地位を欲しがっている。水はその反対に低いところへ低いところへと流れていく。
つぎつぎと支流をかかえて、だんだんと広く大きくなっていく。
しかも最後は海に流れて、偉大な存在となる。

「あたうるはよくじん、げんはよくしん」・・・人にものを与える時には、仁愛の心をもってし、報いを求めてはならぬ。言ったことは、必ず実行して、信(まこと)を尽くさなくてはならぬ。 

水は万物に利益を与えるが、報酬はひとつも求めない。このように人にものを与える時は、報いの態度を求めてはいけない。あれこれ報いを求めたとたんに、相手と衝突したり反目したりすることになる。


なんと理路整然とした教えだろうか!
遠い昔、賢人たちはこのようなことを既に語っているのだ。
いつの世にもこれら教えは光り輝いて見える。

心穏やかに過ごしたい。
こころ穏やかに仕事に就きたい。
50歳を過ぎて、ある程度の地位と報酬を得ることができた。
子供達もみな巣立っていった。

昔のように競争のなかに身を置いて、こころ休まらない日々を送ることの無意味さを、今は感じ取れる。

自分のこれからの人生を、自分のために有意義に使っていきたい。
こころ穏やかにして充実した日々を送っていきたい。
そうこころに強く思う。





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コメント 2

collet

わたしも「クローズアップ現代」を見て思いました。
映画にしても本やCDにしてもランキングの類には興味なくて、
それによって、上位のを買ったり見たりする事はないんですよね。
それはきっと、良くも悪くも自分の好みがハッキリしてるからだと思うんです。
まあ、わたしの場合は仕事柄自分の目を大事にしていますので、
余計かもですが・・・(~_~;)

それにしても、saraheさんもイイお歳になられたようで、
充実した毎日を送ってらっしゃるのがよくわかりますよ~
↑の二つの夢に向かって頑張ってくださいね~~\(~o~)/
by collet (2008-06-09 15:46) 

sarahe

colletさんもご覧になられましたか?
いつの間にか「ランキング」重視の世の中になってしまいました。
「病院」もそうですしね・・・
ただ、「病院」だけは気にしています。大きな手術が必要な病に罹患したら、やはり術数が多い病院のほうが安心しますしね^^

私もイイ歳になりましたよ!
今年52歳ですから。
55歳までには退職して、夢に向かってチャレンジします。
危なっかしい「夢」ですが、妻も応援してくれるみたいなので、頑張ってみようと思っています。
ソウルでの1年間~1年半の独身生活は、少し危険な感じがするんですが・・・^^;
by sarahe (2008-06-09 16:26) 

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