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こんなに厳しいとは・・・介護の世界も! [徒然]

今月末にはヘルパー2級の資格が取得できます。それで、新聞折り込み広告やハローワークや福祉協議会などで求人を見て、良さそうなところをピックアップして履歴書や職務経歴書を送ったりしています。
ところがです・・・人が集まらないことで有名だったこの介護業界ですが、今は様変わりだそうです。
そうなんです・・・非正規雇用で解雇されたり契約打ち切りになった若者達が、とりあえずの仕事として介護職に目をつけているのです。勿論、国や各自治体も無料の訓練をしたりして、介護職への就労を勧めてもいますから、当然と言えば当然なのですが。

でもね、今日も面接に行ってきたのですが、saraheのように52歳という中高年者が資格を持っているからと言って、介護の世界に初めて入るのは難しいと考えられているようです。「こんなにきついのか」とか「こんなはずじゃなかった」とか・・・こういうことを言って直ぐに辞めていく中高年が多いそうです。だから、とりあえずでもいいから、若年労働者に的を絞って採用をしているのだそうです。

saraheも人事が専門でしたから、そういう事情はよく理解できます。
でも、saraheは面接にきた応募者を年齢で決めつけたりはしませんでした。生産ラインに入る直接労働者でも、40代~50代前半までなら面接をきちんとします。そしてどのような気持ちで応募する職種のことを考えているのか、必ず聞きます。そうすると、若年者にはない熱意だとか自分の目標だとかを持っている人に出会えます。
その人達は3交替勤務で肉体的には辛いけれど、それでも自分の夢や目標に向けて頑張るのです。
若い人にはないそう言う頑張りがあるのです。

正直言って介護の世界にいる人達は、自分達自らが「特殊な厳しい労働なので、なかなか務まらない。賃金も安いし・・・」と思っていて、その固定概念から抜け出せずに人を見ているのではないかと思っています。「特殊な仕事」ではあるけれど、その仕事に熱意を持って取り組みたいと言っている人達がいることを、彼ら彼女らはどのように考えているのだろうか?
極めて残念だし遺憾です。

saraheの挑戦はこれからまだまだありますが、面接の時にはそのようなことをキチンと話し、相手がどのように考えているのか、直接聞いてみることにしました。
今度は9日の月曜日の17:00から病院に併設された「特別養護老人ホーム」の介護職です。ここは4交替勤務と日勤があるのですが、まずは日勤から入って慣れてやっていけそうだと思うことができたら、夜勤もある4交替勤務に変更しようと考えています。

介護の世界は今までずっと売り手市場でした。募集をすれど応募はない時期が長かった。
ところが例のリーマンショック以降、労働市場の需給バランスは一変しました。
超買い手市場なのです。
今日の面接官も「応募者がものすごく多くて、面接のスケジュールが取れないほどです。若い人たちがたくさん応募してくれるんです。数人の採用枠に対して、20数人の応募などざらにあります」というように、ニコニコしながら言うのです。

このような状態がずっと続くわけはありません。続けば日本経済は完全に破綻します。
ですから、ある時点で(2年ほど先でしょうか?)逆の状況が出現します。その時に今のようなことをやっていると、誰も見向きもしなくなります。過去の経験からしても、間違いではなくこれが人間の心理なのです。

元人事マンはこういう状態であるからこそ何をしなくてはならないか、何をしてはならないか、これらをきちんと理解して採用活動に臨まないといけないと考えています。
「因果応報」・・・この言葉を今日面接されたある介護専門会社に、贐の言葉として送ります。
タグ:介護職
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コメント 4

sarahe

Sanchaiさん、初めまして。そしてNiceありがとうございます。
先ほど、Sanchaiさんのブログにお邪魔してきました。インドですか~学生時代に放浪の旅に出ようかと思案していましたが、結局バイト代が飲み代に変わってしまい、行けずじまいでした。
来年はインドではありませんが、ネパールへ行こうと思っています。
by sarahe (2009-02-08 18:15) 

collet

なかなか苦い思いをなさったようですね・・・
今は就職希望者の多さから、面接する側も考え違いをしてるのかも?
じつは、私の回りには介護ヘルパーを天職だと言って、
毎日忙しく動いてる人達がいます。
彼女達を見ていると、奉仕精神に満ち溢れ、
本当に人の世話が好きなんだ!と感心させられます。
そんなヘルパーさん達に看てもらえる人達は幸せですよね。
そして今、とりあえずとの考えだけで、
この職につこうとしている人達の中に、いったいどれ位の人にそんな考えがあるか?
面接する側もそんな所もちゃんと見定めてほしいですね。
by collet (2009-02-10 18:11) 

sarahe

そうそう・・・そうなんです!
実にナイスです^^
取り敢えずの「労働力」として介護職を考えるのではなく、人生の先輩たちに対する「サービス業」として介護職を考えて欲しいのです。勿論、生業として成立しなければならないので、キチンと介護報酬はいただきますが・・・。
でもね、実際に介護職は厳しい労働環境に曝されています。そんななかでcolletさんのお友達のヘルパーさんのように、天職だと言い切れる人がいるのは素晴らしいことです。そのような人に介護された人は、羨ましいですよね。

このような買い手市場の時にこそ、その会社の姿勢がはっきりと見えてきます。saraheを振った会社は、この先苦しくなるといとも簡単に首切りをすると思います。そして介護してもらっているお年寄りに対する姿勢も、たぶん褒められたものではないと推察します。

今週の土曜日に、また面接があります。今度は4交替勤務です。正社員ではなくパート社員からスタートです。時給は何と・・・880円ですよ!
しかしこの世界の実情を知れば知るほど、この金額でも十分だと思うようになりました。子供二人の教育が終わったことも大きいですが。




by sarahe (2009-02-10 18:45) 

レタス

介護の世界に入ってかれこれ14年になります。
自分に恥ずかしくない仕事をする。ことをモットーに働いてきました。
だれよりもきつい仕事汚い仕事面倒な仕事を率先してやり、レクリエーションの技術も磨き、スキルアップのために、看護助手もいたしました。気持ちよく指示や指摘を受け、気持ちよく相手の間違いを伝える。その場が利用者も職員同士も気持ちのいい空気となるようにつとめてきました。
気持ちいい空気、場を作る努力のできる人が、介護の現場ではお客様にも上司にも信頼される人だとおもいます。
人や病や心の動きを学び、レクリエーションの技術も学び、仕事が生きがいになっています。私はこの仕事が大好きです。
でも、新人に男の子が入ってくると、まず、考えさせます。この仕事で家族を養うのは大変な努力がいるということです。
リーダーになれるのか、ケアマネや相談員の枠がその施設に余っているのか、そうでなければ、一般の介護士では年収300万もむずかしいでしょう。
デモシカ介護士は、先々現場で笑いものになり、腰やひざをいためてほおりだされます。体を壊し、いつのまにか施設管理者に使い捨て介護士のレッテルをはられて、つらいトランスや勤務に追い込まれやめさせられます。この世界は、自主退職に追い込むのはとても簡単です。
「こんな施設辞めてやる」」なんていきまいてやめる職員はほとんどが、その施設に要らない人。窓際族なんてのは、全くありえないシビアな世界です。
だれよりも知識と技術を飢えたように身に着ける努力をし、現場に生かし
やりがいを持って楽しんで働いていれば、おのずと年収は増えますし、立場が上になれば、そんなに体にきつい仕事はふりかかってきません。
新人から3年頑張って、介護福祉士をとりその2年後ケアマネをまずとりましょう。たぶんそのころには、この世界を楽しめて、年収もそこそこになり、立ち位置も決定します。
苦しい現場で得た人脈、仲間は素晴らしく、学生時代とはまた違ったありがたい存在になります。
どうか、体を大切に、そしてこの素晴らしくやりがいのある世界をたのしんでください。
by レタス (2015-01-29 18:33) 

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