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とても疲れます [徒然]


ヘルパーの仕事を始めて1か月。慣れない仕事と障害者の入浴介助や家事援助という気を抜くことが出来ない仕事の性格上、肉体的にも精神的にも疲れる。
1か月あたりの労働時間数は80時間~100時間程度だから、労働時間数だけで見ればさほどキツイ仕事ではないと思う。
しかし、家に帰ってからの疲れようは半端でなく、こうやってPCをいじくってブログを書いている時間などもったいないぐらいで、早く寝るなり風呂に入るなりすればいいのだけれど、なかなかできない。

だいたいが夕方からの仕事になるので、疲れている時は昼寝を1時間~2時間程度することが多くなった。
このGWも4/29-5/4まで6日間連続勤務の予定で、今日で4日が終了した。昨日からいつもは通所しているデイサービスやリハビリ施設が休みに入ったので、彼らは買い物にヘルパー同行のもと行ったり、横浜開港博に行ったり、思い思いに過ごしている。

肉体的な辛さとは、身体障害者なので介助なしには浴槽に入れないし、身体を洗うことも出来ないので、身体を洗ったり髪を洗ったりリフトを使って浴槽に入れたり、服を脱がせたり着せたり・・・そういう全てのことをヘルパーが行なうので、52歳のおっちゃんにとっては結構腰に疲れがくる重労働だ。
また、障害者とコミュニケーションを取る難しさは相当なもので、下手をすると自分達のことを何も聞いてくれない・してくれないといったクレームとなって、施設長まで情報が届いてしまうことも多い。
事実、つい最近もそんなことがあって、他の施設へ移って行ったヘルパーがいる。
こういうところが精神的なストレスとなり、肉体的な疲労と相まって何とも表現のし難い「疲れ」になっているのだろうと思う。

やはり年齢的なことが大きく作用しているのだろう。そういえば最近の妻の疲れようも、昔のように数時間睡眠をとれば回復するというものではなくなっている。私よりキツイ3交替勤務だから、尚更だと思う。
夫婦二人してヘトヘトになっていて、実母が一番元気などという「洒落にもならない」状態である。

こんなことで音を上げたくないし、身体が慣れるまでの辛抱だと思い、何とか頑張っている毎日である。
あと2日働けば5/5-7と3連休が待っている。車のない生活をしているので、遠出は無理だがマウンテンバイクで横浜から国道1号線か国道246を経由して、箱根くらいまで行ければいいなと思っている。(こちらの方がかえって疲れたりするか・・・)

最近のTVや新聞の報道で、リストラや契約切れで職を失った人達が、農業や介護の世界に大挙してなだれ込んでいると伝えていた。そして、その結末はと言うと、短期間で離職していく人達が大勢いるという現実だ。
理想だけでは食っていけない。とりあえずの仕事と思っているのであれば、それは長続きしない。
自動車製造ラインで働いていた期間工や派遣社員は、1日中ラインに乗って流れてくる車に部品を取り付けたりする仕事で、横の人達とのコミュニケーションなんてさして無かったのではないか?
そいう人達が介護の世界で老人や障害者と仕事を行なっていくには、コミュニケーション能力がないと満足な労働の提供にはならないのだ。
誤った認識かもしれないが、そういうコミュニケーションを取ることに長けていない人達、人との付き合いに慣れない人達、もともと不向きな人達、そういう人達の多くが製造ラインで黙々と働いてきたのではないか。

私は今までコミュニケーション能力は人と比べると高い方だと自負してきた。「人事屋」の仕事の基本がそこにあったからだ。しかし、それは大きな間違いであったのではないかと、最近思い始めている。
私が長い人事系の仕事を通じて得てきたのは、「コミュニケーション能力」ではなく「虎の威を着た折衝調整能力」だったのではないか。「人事の人間」と聞けば、他部門の人間は(勿論、自分よりも職位の高い人達が大多数を占める)警戒をするし妥協することも多かったはずだ。それを己の「コミュニケーション能力」と勘違いをしていたのではないかと・・・。

こんなことを考えながら23時過ぎからビールや焼酎を飲んでいるのだから、身体に良いわけがないし翌日に疲れを残してしまうことにもなっているのだろう。
タバコも酒も切れたことだし、酔いも回ってきたし、ここらでお開きにする。
あ~あ・・・眠い。



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maki

お疲れ様です。
今占い師をしている怪しい同級生に、その昔言われたことがあるのですが・・・
人生、避けてきたことは、自分が正面から立ち向かって克服しない限り、必ずまた同じことでつまずく。
というものでした。
確かに、何か難局にぶつかった時に、巧く回避できたと思っても、また何年かすると同じような場面が巡ってきたりします。
今はたいへんだと思いますが、この局面を乗り切ることで、きっとsaraheさんもひとまわりもふたまわりも人間的に成熟するのではないでしょうか。
今の辛さは、未来の心のゆとりのための試金石ですよ^^
by maki (2009-05-03 22:39) 

sarahe

makiさん、チョンマル コマウォッソヨ!
今日も一つ発見がありました。その人は背中に発疹があって、風呂上がりにはいつも痒み止めの軟膏を塗ってあげるのです。その人が私が背中を「韓国式アカスリタオル」で擦っていると、しきりに顔をしかめるのです。
今まではそんな素振りはしたことがなったのです。
だから、「痛い?」「大丈夫?」と声かけするのですが、「痛い」と言ったかと思うとすぐに今度は「痛くない」と・・・」。

私はこの人が私に対して「遠慮をしている」のだと知りました。たぶんそうだと思います。脳性まひで意思疎通もなかなか難しいのですが、彼らはやってもらって当たり前という意識ではなく、自分達はこういう身体に生まれてきて周りの人達の支援なしには生きていけない、という思いがあるのですね。
そこから「遠慮」が出てくるのだろうと思ったのです。

十分に意思疎通が出来て信頼関係が構築できていれば、このようなことはなかったのだろうと思いますし、私はそう言う意味でまだまだ未熟で勉強しないといけないと思いました。

確かに今が一番辛い時かもしれません。乗り越えないとね~理解してくれた家族のためにも。
by sarahe (2009-05-03 23:09) 

雀翁

ご苦労様です。腰、気をつけてくださいね。
先日、7-8年前にやったぎっくり腰を、またやりそうになってしまいました。

こんなことを言っては、大変失礼にあたると思いますが、saraheさんは毎日いろんなことを学ばれているようで、体の疲れとは裏腹に、記事が生き生きして見えます。

ビ-ルや焼酎は3杯でやめましょう。

by 雀翁 (2009-05-04 13:18) 

sarahe

翁雀さん、ありがとうございます。
この仕事をするようになってから、腰痛予防コルセットなるものを巻いて仕事をしています。勿論、会社からの支給品です。
若い子から我々のような中高年まで、皆さん腰痛持ちが多いです。これは職業病ですね。(労災認定してくれるのかな・・・笑)

翁雀さんの言われるとおり、日々新たな発見や気づきがあります。健常者のなかで仕事をしてきたので(勿論、障害者の法定雇用率をクリアーするため、多くの障害者がいましたが、職場単位で見るとほんの少数でした)、障害者の目線でいろいろと見ること・考えることがとても難しく思われます。

この歳になって勉強の毎日ですが、「優しさとは何か」「コミュニケーションとは何か」「生きるって何か」・・・こんなことを考えながら仕事をしています。
by sarahe (2009-05-04 23:23) 

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