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김장② これが見たかったキムチ漬け [留学]

前回김장(キムチ漬け)の第一段階をご紹介しましたが、今日はキムチ漬けで一番の見せ場であるコチュとヤンニョムで真っ赤になったものを、ぺチュに塗り込んでいく作業をご紹介します。

私が住んでいる下宿の前に、大きな下宿があります。今回はこの下宿で食べられるキムチを漬けこむ作業です。

①まず最初にぺチュに塗り込むヤンニョムを作ります。材料は大根・玉ねぎ・ニラ・ネギ・ニンニク・コチュの粉などです。これを大きなプラ製のタライに入れて、アジュシが丁寧に混ぜ合わせます。次第に粘り気が出てきて、いい匂いがしてきます。時々味見をしながらの作業です。これは腰が痛くなるな~

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②出来あがったヤンニョムです。

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③今回はぺチュ(白菜)200個を漬けこみます。この山になったぺチュ。2日前に塩を振ってしんなりさせたぺチュです。食べましたが、白菜の浅漬けと言う感じです。このままでも十分美味しい[わーい(嬉しい顔)]

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④ヤンニョム塗り込み

これがsaraheが見たかった光景です。韓国に住んでいるからには、これを見なくてどうする・・
この作業は女性のもの。大きなビニ-ルシートが敷かれた端に、各自腰かけを用意して座って、真中にドサッと置かれたぺチュを取ります。そしてアジュシが投げ入れるヤンニョムを取り、次々にぺチュの葉と葉の間に塗り込みます。さすが・・・素早い手さばき[目]

皆さん車座になって、大きな声でお喋りしながら漬けこみます。saraheが写真を撮ると、大きな声で「化粧していないから、撮らないでおくれよ!!!」と。それを聞いた他のアジュンマ達が「あんたは化粧してもしなくても同じだから、いいんだよ」と混ぜ返す。大笑いのアジュンマ達。
あるアジュンマは「モデル料を貰わないといけないね」と・・・
こんな質問も出て来ます。
(ア)「日本でもキムチは売っているだろう?」(sa)「はい、売っています」(ア)「キムジャンは見たことないのかい?」(sa)「はい。日本ではキムチはお店で買うのみで、自宅では作りません。いや、作り方を知らないだけかもしれませんが・・・」(ア)「ちょっと食べてみな」(sa)「いいんですか? いただきます。う~ん、美味しいです」(ア)「そうだろう。キムチの本場、出来たての味だよ」

皆さん、実に賑やかにお喋りしたり、甘~~いコーヒーを飲んだりしながら、漬けこんでいきます。

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アジュンマ達の熟練の手さばきをご覧ください

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⑤キムチ専用冷蔵庫の中に入るキムチトン(キムチ入れ容器)

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この下宿には160Lのキムチ専用冷蔵庫が、全部で6台あるそうです。私が住んでいる下宿と同じです。凄いですね~6台・・・これでもギリギリだそうです。

⑥ヤンニョムを塗り終えたぺチュをキムチトンに入れる

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⑦蓋をする前にコチュの粉と塩で揉んだぺチュの葉を作る

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⑧これを出来たぺチュの上に載せ、そして蓋をする
これにどのような意味があるのか聞いてみたところ、・・・・理解できませんでした。ここがsaraheの限界でしょうね・・・単語が分からないのです。文法ではなく語彙力の無さ、これが致命的です。

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⑨キムチトンに入れられたキムチ

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今回はasraheの出番はありませんでした。写真を撮っているだけでした。
それでも韓国の食文化の原点である「キムチ」。その漬けこみ作業「김장」を、2回にわたって見ることが出来たことはとても有意義なことで、皆さんのご厚意に感謝しなければと思っています。

韓国での語学留学も、残すところあと3カ月ちょっととなりました。
来年3月にはビザが切れ、日本に帰国します。


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コメント 6

maki

すごい量のヤンニョムですね~◎_◎;
これでヤンニョムが足りなかったり白菜が足りなかったりしないのでしょうか?
ちゃんと計算して作っているのかな(なぜかそうとは思えない)

今や中国産のキムチが幅をきかせつつあるという中で、手作りのキムチもこの光景も貴重ですね。
無形文化財並み!
saraheさんも良い体験ができてよかったです^^

キムチトン、お揃いなんですね^^
あれ、本当に優秀です♪
by maki (2010-11-21 23:55) 

collet

すごいですね~~(@_@;)
これが1軒分ですよね?
まあ、長野の野沢菜漬けも同じ様にたっくさん漬け込むんだけど・・・
このヤンニョム塗り込みとやらがありますものね~('_')

いやぁ~saraheさん、イイ経験をしましたね~~(*^^)v

by collet (2010-11-22 11:44) 

kaotan

おお!キムチ!まっかっか~。
つい最近韓国語サークルでオイキムチを作ったんですが
ものすごい量の唐辛子とにんにくを先生が入れるので
びっくりしました~!
by kaotan (2010-11-23 13:22) 

sarahe

makiさん、このヤンニョム作りが大変そうでした。アジョシが汗をかきかき、大きなタライ2個分を作っていました。何事につけてもアバウトな韓国人のことですから、このヤンニョムの量もいい加減なのではと思いました。が、・・・ちゃんとぺチュ200個分を塗り込んで無くなりました。ちゃんと計算されたの
ではなく、経験上での量の感覚なんでしょうね。

私が住んでいる界隈は下宿街なのですが、キムジャンをやった下宿はうちとその向かいの2軒だけです。
田舎ではまた事情が違うのでしょうが、ソウルでは珍しい光景になったようです。私は2回もキムジャンの現場に立ち会えて、本当にラッキーだったと思います。
by sarahe (2010-12-06 16:26) 

sarahe

colletさん、これが1軒の1年分です。以前に比べ若い人達のキムチを食べる量が減ったので、この量で済んでいるそうです。昔はぺチュ250~300個を漬けたとか^^;
隣近所の助け合いがなければ、出来ないキムジャンなんですね。
日本で勉強したキムジャン。これをじかに見ることが出来、本当にラッキーでした。
by sarahe (2010-12-06 16:31) 

sarahe

kaotanさん、こんにちは。
凄い量を使いますよね。それでも出来たてのキムチの味は、最高に美味しかったです。まだぺチュにヤンニョムが馴染んでいないので、浅漬けキムチの感覚です。

その家々で使われる材料や量が異なります。お袋の味なのですね^^


by sarahe (2010-12-06 16:37) 

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