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生きていてくれてよかった [徒然]

震災以来連絡が取れなくなっていた韓国留学時の友人。先日、やっと本人から無事で避難所で避難生活をしていると連絡がありました。
あぁ、生きていてくれたんだ。本当に良かった。
心配で心配で仕方が無かったけれど、ほっとしました。と同時に、まだ行方が分からない多くの人達のことを思う時、悲しさがこみあげてきます。

避難している彼女が語る避難所の状況は、少しずつ改善されているとのことです。
当初は1日に食べることが出来るものは、おにぎり1個だったようです。翌日はパン1個とおにぎり1個。しかし、3日目は食べるものが無くなり、1日何も口にできなかったとのこと。
家々に保管していた災害時の非常食糧を探していたようですが、津波で家々が流されたり押し潰されたりしたために、非常食糧も見つけることが困難と言います。

今回の震災が地震だけではなく、大きな津波による被害が輪をかけたと言います。
仙台市では海岸から10kmも溯って津波が押し寄せました。こんなことは考えてもいなかったことです。
このような自然災害を思う時、人間の想定をはるかに超えるエネルギーが生ずることを目の当たりにし、今後どのような対策を取れば良いの分からない、そんな無力感を感じます。

今回の規模の地震が首都圏の直下で起こったならば、その被害は想像するのも恐ろしいものになるはずです。


そして福島の原発事故。この施設は首都圏に住む人々に電力を供給するために造られたものです。福島県民のための施設ではありません。彼らは東北電力から供給を受けているからです。
原子力発電はクリーンエネルギーのなかでも、その発電効率や規模から見て筆頭に挙げられるべきものです。
風力・太陽光・水力・バイオマスなどクリーンエネルギーの発電方法はありますが、原子力にとって替るほどのものではありません。

今回の事故を契機に、世界中の原発の安全基準や非常時の対応などが再検討されるでしょう。
自国のみならず、他国へいや、地球規模での環境への影響を生ずる原子力発電について、我々国民一人一人が関心を持ってしっかりと見ていく必要があります。
政府や電力会社、一部の大物政治家などに仕切られることなく、我々が、我々の、世界の人々にとって十分な安全性を担保出来うるものなのかどうか、見守っていくことが大切です。




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コメント 5

maki

避難所も、だんだんと人が帰宅したり他に移っていくと
残された人は焦燥感に悩むそうですね。
まだ先も見えないし、、すごくつらいだろうな~と思います。
一旦安全な地方に身を寄せてはどうなんでしょう。
実際に被災した方の心情には至りませんが、
なんとか今の状態から抜け出て欲しいと願います。
by maki (2011-03-24 23:18) 

collet

お友達、連絡がとれて良かったですね!
今はただソレだけ・・・
by collet (2011-03-25 16:03) 

sarahe

★漸くブログに帰ることが出来ました。4ヵ月弱か・・・
 先週気仙沼でのボランティア活動の後、仙台で会って来ました。元気そうでした^^・・・が、仕事はまだ決まっていないようです。アルバイトしかないと嘆いていました。首都圏に来たら良いのにと言ったのですが、ご両親を残しては難しいようです。

by sarahe (2011-07-06 22:37) 

sarahe

★colletさん、ありがとうございます。本当によかったです。ご近所でもたくさんの方が亡くなられたようなので、こころから喜ぶことが出来ないと言っていました。
saraheもこころが落ち着いてきました。。。仕事の方も順調にこなしています。知的障害・精神障害者のお世話をしていますが、日々勉強の毎日です。

先週の金曜日から日曜日まで、宮城県気仙沼市で災害ボランティアをしてきました。GWの宮古市以来のボランティアでした。酷暑で熱中症対策をしましたが、クラクラしてしまいました^^;
by sarahe (2011-07-06 22:45) 

sarahe

★あんぱんち~さん、niceありがとうございます。
by sarahe (2011-07-06 22:46) 

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