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韓国放浪-韓国語の先生の実家 [韓国旅行]

8/15(金)キョンジュ(慶州)からスウォン(水原)まで、KORAILのセマウル号に乗りました。

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昨年はスウォンからソウルまで、ムグンファ号に乗りましたので、あとはKTXに乗るだけです。
キョンジュを10:42に発車したセマウル号は、韓国の田舎をひた走ります。田畑のある風景は、日本のそれと全く同じです。
テグ周辺では名産のリンゴ畑が多く、またコチュを栽培している畑も多かったようです。真っ赤に色づいたコチュは、見るからに辛そう。

このセマウル号には食堂車が連結されていました。3号車だったのですが、私の7号車から遠くて人もたくさん通路に立っていたので、結局行けずじまいでした。食堂車での昼食を楽しみにしていたのに・・・

スウォンには午後3時過ぎに到着。生憎スウォンは雨でした。

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スウォンは昨年11月に世界遺産のファソン(華城)を訪れて以来です。ここには私の韓国語の先生の実家があります。駅前で食堂を経営しています。先生から是非行ってくださいと言われていたので、お言葉に甘えて伺うことにしました。

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「곰소설렁탕」という名前のお店です。
先生に地図を書いてもらい、そのとおりに行こうとしましたが、地下街が良く分からず迷うこと20分。
漸く探し当てたんです。
駅前の一等地にお店はありました。

82Lのスーツケースとカメラバッグ、リュックサック、そしてキョンジュで買った木工製品(李朝時代の食膳・・・勿論その当時のデザインで造った現代のものです)を提げて店に入りました。
ここからは全て韓国語で会話をしなければなりませんでした。先生のお母さんは、日本語が全くできないと聞いていたからです。
ええい・・・ままよ!!!
お母さんはよく来てくれたと言って握手してくれました。私もお会いできて大変嬉しいこと、先生の娘さんにはお世話になっていること、韓国語の教え方が上手であること、よく飲みに行っていること・・・などを話しました。
「何を召し上がりますか?」と聞くので、先生から教えられたお店の名物「ソルロンタン」と「ムルネンミョン」を頼みました。

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右端がソルロンタンです。もう大部分を食べてしまった後ですが・・・
実は韓国へ来てソルロンタンを食べるのは初めてなんです。だから、食べ方が良く分からなくて・・・お母さんが親切に教えてくれました。
ご飯を中に入れて「おじや」のようにして食べるんですね。そして、中に入っている牛肉は、取り出してタレに漬けて食べてくださいと言われました。さすが「名物」と言うだけあって、とても美味しい。

そして「ムルネンミョン」はこちらです。

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お酢とカラシを加えることで、美味しさが増します。麺を鋏で切って食べやすくします。テーブルに備え付けられている「キムチ」の瓶から少量取って中に入れます。キムチも自家製だとか。。。

食べながらお母さんとはいろいろと話しをしました。
娘さん二人ともに日本に留学していること。
先生は大学院での日本語による授業についていくのが大変そうだということ。
私の家族のこと。私の夢・目標のこと。
韓国に興味を持った理由。
今回の旅行でどこを訪れたのか、その印象は?
昨年日本へ行ったこと。
日本の印象。

私の拙い韓国語では、なかなか意思が伝えられない。なんとももどかしい(涙)
途中からは電子辞書が活躍しました。
お母さんは私の韓国語の使い方を正してくれますし、発音も注意してくれます。

こんな楽しい時間を過ごせるなんて・・・幸せです。
2時間半くらい過ごしましたが、あっという間に過ぎていきました。
お母さんは「民俗村がスウォンにあるけれど、行ったことありますか?」と聞くので、「昨年来た時には時間がなくて、行けませんでした」と答えました。そうしたら「お父さんが車で連れて行くって言ってますが、どうしますか?」と。。。
その好意はとても嬉しいのですが、今夜の宿をソウルで探さなくてはならず、遅くとも8時にはソウルに着きたかったので、その旨話しをしました。
お母さんは「それでは次回にしましょう。次回は奥さんも一緒に来てください」と仰ってくれました。

「私の妻は辛い料理が食べられないので、韓国へは来たがらないのです」と言うと、「辛くない料理もたくさんありますよ。ソルロンタンだってそうだし・・・。それとスウォンカルビを食べてもらってもいいし」と言われ、「是非来てください」と念押しされました。

名残惜しい、後ろ髪を引かれる思いで「そろそろ帰ります」と言って、横浜のお土産を渡しました。
お母さんからは「おこげ」と「キムチ」を一袋づついただきました。

そうそう、食事代金を渡そうと思って言ったのですが、お母さんから「韓国ではお客様をもてなす時は、美味しい食事をたくさん食べていただくことにこころを砕くんです。そして、食事をされた場合は、代金は勿論いただきません。それが礼儀なんです」と仰います。でも、高いはずだよな~と思いながら・・・「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」と笑顔でお礼を言いました。

最後に店の前で記念撮影です^^

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アンドン(安東)では嫌な思いをしただけに、この時間はこころを癒してくれる貴重な時間となりました。
ただ、2時間半もの長い間韓国語で話しをしたので、その疲れがドッと出てきました。
お母さんは駅の改札まで見送りに来てくれて・・・とてもとても嬉しかった。
アンドンでの嫌な思い・・・韓国人がみなこのような気持ちを持っているとは思わないけれど、すごく悲しかった。このようにこころから迎えてくれる韓国人もいる。
こころとこころが触れ合える瞬間がある。

来年はまた訪れよう、妻と一緒に!
そう思いながら、1号線の列車に乗り込み・・・チョンノ3ガまでぐっすりと寝てしまいました^^;

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コメント 8

maki

素晴しい!
この2時間は日本で学ぶ半年分くらいの濃密さがあったのでは?
ソルロンタンは牛骨をゆっくりと煮てスープをとったものですが、大久保辺りでもタシダを使っているところが多いようですし。
こちらは勿論本格的に作っているのでしょうから、優しい味わいに舌鼓ですね^^♪
黒い水冷麺は珍しい@@
一見するとモズクみたいですが、何が入っているんでしょう?

by maki (2008-08-22 13:22) 

sarahe

makiさん、この2時間半は、最初は一生懸命で時間の経つのも忘れていましたが、最後の方になってやっと落ち着きを取り戻して、お母さんとちゃんと向き合えて話しが出来ました。
お母さんと言っても、私より年下ですが・・・(当然ですよね^^;)

ソルロンタンの造り方を教えてもらったのですが、牛の足の肉や骨・内臓などをじっくり煮込んで、トロリとした白濁のスープを造るそうです。
この店の秘伝の作り方と言っていましたが、店によって使う材料の良し悪しや煮込む時間など、違いがあるのでしょうね~~。

このムルネンミョンは、ちょっと変わっていました。仰るとおり黒いんです。
何を混ぜているのか聞くのを忘れましたが、すごくあっさりしていて美味しいんです。麺の感じからすれば、北朝鮮系なのかな?
お酢とカラシ+キムチのバランスがGood!!!!!

汁も飲んでしまいました^^
by sarahe (2008-08-22 14:27) 

collet

いいですね~たとえ片言でも喋れるってことは!
あっ、失礼!片言だなんてスミマセン!

この黒い冷麺もあっさりしてるとか、まるでイカ墨パスタのようだけど?
それにしても、何気にとても美味しそうに写ってますよ~
夕飯前の今の時間には酷です・・・(~_~;)

安東で嫌な思いをしたそうですが、
良かったですね!癒しの時間が待っててくれて(*^^)v
ましてやこんなご馳走付きで!!
あ~~、美味しそう・・・
by collet (2008-08-22 17:58) 

sarahe

colletさん、いえいえまだまだ片言ですよ。
単語が出てこないと、頭を掻き毟りますし、辞書を引いてお母さんに見せるんです。時々辞書に無い言葉があるともう降参です。
そういう私の語学力をすぐに察してくれて、お母さんはゆっくりと優しい言葉を使いながら、話してくれました。

私は冷や汗ものでしたよ。だって、娘さん(先生)の教え方は上手いと言って褒めたんですから。。。まあ、私の頭が弱いという裏返しになりますが・・・^^;

colletさん、見た目もそうですが味も素晴らしいです。
韓国でもいろいろな所でムルネンミョンを食べましたが、このような黒い麺は初めてでした。
by sarahe (2008-08-22 19:45) 

kaotan

やっぱり本場の韓国料理はおいしそうだあ。
セマウル号やムグンファ号も乗ってみたいです。
やさしそうなオモニですね。
安東では嫌な思いをされたのですか?
一度行ってみたい所なんだけど・・・
それにしても韓国語で2時間以上も話ができるなんて
すごいですね!
by kaotan (2008-08-22 21:50) 

sarahe

kaotanさん、本当に美味しいですよ。
ただ、キムチはちょっと辛いですが。そんなこともお母さんは気にしてくれて、キムチを水で洗えばいいからと言って、店の若い店員にお椀に水を入れて持ってこさせました。
気遣いのできる素晴らしいお母さんでした。

セマウルは特急という扱いですね。シートはしっかりしているし、前後の間隔は広いし、足がゆっくりできます。日本だとグリーン車みたいな感じです。窓が大きくて開放感があります。いいですよ!

韓国語で喋ることの楽しさまではまだ感じませんが、今まで習った例文や単語を駆使して、話しをしました。
変な喋りも多々あったと思います。
不思議と羞恥心はなかったですね。(ただのアホですね^^;)
by sarahe (2008-08-22 22:17) 

雀翁

素敵な時間を過ごされましたね。先生のお母様もとっても親切であったかそうです。見知らぬ土地で手書きの地図を頼りに店探し、ちょっとあせりますね。

Saraheさん、ソルロン・タンとムル・ネンミョンと両方食べたのですか?私は、どちらか片方でもう満足です。どういう偶然か、この土曜日、家内と近くの店に行ったとき、家内はムル・ネンミョン、そして私はソルノル・タンを食べました(ほんとに)。これで満足。ただし、この前に2人で焼き肉3人前を食べましたが...ソルノル・はあまり味を濃くしないで、白濁したス-プそのものの味が好きです。

by 雀翁 (2008-08-25 14:42) 

sarahe

雀翁さん、アンドンでの一件があった後でしたので、本当にお母さんの気遣いが嬉しくて、ホロリとなりそうでした。
娘2人を日本に留学させて、心配やら寂しさやらがあると思うのですが、私との話では「韓国語をきちんと分かるように教えているか」「ちゃんとした日本語を話しているか」とか・・・生徒である私に対する娘の指導がなっているか、そちらの方に注意が向いていて、私も恐縮するばかりでした。

ソルロンタンとムルネンミョンの両方食べましたよ。食べる前に焼肉3人前も食べたら、さすがに両方は無理でしょう(笑)
セマウル号の食堂車で食べるつもりが食べられず、ワゴンサービスのサンドイッチとコーヒーだけでしたので、お腹がペコペコで・・・。
お母さんはソルロンタンに塩や胡椒を入れて食べて下さいと仰っていましたが、そのままのスープの味を大切にしたかったので、何もいれずに食べました。本当に美味しかった!!!

雀翁さんも一度食べに行ってください。

by sarahe (2008-08-25 20:25) 

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