韓国旅行1週間⑧ 帰国の途に

いよいよ今日は日本へ帰る日。10月8日です。韓国ソウルは秋晴れで、朝は少しひんやりするほどでした。飛行機はインチョンを11：05発のユナイテッド890便です。トンデムンウンドンジャン近くの旅館を出て、タクシーを拾ってミョンドンのテジョンホテル前まで行き、ここで一般リムジンバスに乗りました。
前日の情報では、日本に台風18号が接近あるいは上陸するとのこと。空港に着けば、どうなるか分かるはずと思って観念しました。

午前8時半前後のソウル市内の道路は、やはり渋滞がひどくてバスは遅れ気味の運転になっています。日本海を隔てただけなのに、こんなにも天候が違うのかとノー天気でいました。

インチョン空港には9時半ごろに着き、ユナイテッド航空のカウンターへ行ってみたら、長い人の列が出来ていました。最初はあ～良かった・・・チェックインしているんだなと思って最後尾に並んでいました。暫くして立て札のある場所まで来たら、成田空港周辺は台風の影響で離着陸が困難で、2時間遅れの13：00頃のフライトを予定していると英語で書いてありました。
「やはりな～でも、欠航より遅れても飛べばいいや」と思い、チェックインを済ませて広い空港内をブラブラしていました。
そして・・・あるものを見た時、何でユナイテッドは・・・？と。。。

↓　出発状況を示す掲示板。UAがユナイッド、OZがアシアナ、KEがコリアン。



これを見て疑問がフツフツと湧いてきて！
11：05発のユナイテッド航空の成田経由ロス行きは、13：00発に遅延と書かれていますが、その下にコリアンエアーの11：15発の成田経由ロス行きは、遅延なしの定刻となっています。僅か15分違いだけれど、同じ成田経由のロス行きで何故違うのか。UAの係員に聞いても、分からないの一点張り。
仕方がないな～と諦めました。

そして同じ掲示板を見ていて思ったことがもう一つ。
コードシェア便の多さに驚いたのです。
UA890便はNH全日空とOZアシアナ航空が、UAの機材を使って飛ばす共同運航便です。同じアライアンスの航空会社間で、効率的な運航を行なうためのシステムです。
一方、KE001便は、コリアンエアーの成田経由ロス行きですが、こちらはCOコンチネンタル航空、DLデルタ航空、JL日本航空、NWノースウエスト航空の5社による共同運航です。そしてこのケースは同じアライアンスでない会社間での共同運航なのです。コリアンエアー、コンチネンタルとノースウエストはスカイチームだし、デルタと日本航空はワンワールドです。
世界の航空会社が生き残りをかけて行なっている経営の効率化。コンチネンタルはスカイチームからスターアライアンスへ変わると報道されましたし、日本航空もアメリカ系航空会社から資本提携の打診を受けています。ともに自社の路線で弱いところを補完できる航空会社と提携することで、より効率的で利用客や貨物を扱う会社へと転換したいと考えているのです。

山崎豊子の「沈まぬ太陽」の映画化で、JALの企業体質が内面から暴かれていますが、日本のナショナルフラッグであるJALでさえも1社だけでは生き残れない時代になっているという厳しい現実を、この掲示板は物語っているのでしょうね。

さて・・・3時間以上も待たなくてはならなくなったのですが、まずは中へ入って食事をしたり免税店をのぞいたりしようと思いました。
今日の朝食は昨晩コンビニで買ったパンと牛乳でした。が、毎日同じようなものばかりで些か飽きてきたし、お腹も徐々に空いてきたこともあり、空港内の食堂で少し早い昼食を食べることに。

↓　ビビンパッ定食　9,500ウォン（約730円）



↓　店の雰囲気はこんな感じ。



番号が書かれた半券を持ち、メニュー毎に分かれた店の前の電光掲示板に番号が出たら、セルフサービスで取りに行くと言うシステム。韓国のフードコートに見られるシステム。

この店のビビンパッですが、意外と美味しかったです。テンジャンも美味しかったし。

最後に免税店をブラブラして冷やかしていましたが、そのうちに何となく買いたくなってきたものが・・・これがsaraheの病気＝衝動買い症候群（苦笑）
我慢・我慢・・・

漸く搭乗のアナウンスが流れました。
↓　インチョン空港　UAの搭乗口のある場所は、インチョン空港のメインゲートからモノレール見たいなものに乗って行くのです。凄い不便です。自国の航空会社であるKEやOZを優遇しているのですね。当然ですが・・・。



↓　機内から　ここはどのあたりだろうか？



↓　富士山が見えたので撮ったけれど・・・分かるかな～



↓　ここは相模湾上空です。ここで落下傘降下すれば、自宅に近くていいのですが＾＾



↓　この島は伊豆大島。その上空を通過します。



成田付近は強風が吹いており、降下を続けていると時よりエレベーターに乗っているようなふわりとする感じになりましたが、何とか無事着陸できました。お年寄りの何人かは気分が悪くなり、着陸後も機内に留まっていました。

↓　UA890便　ボーイング777




1週間という旅でしたが、あっという間に終わったという感じでした。初めて訪れたプサンでは悲惨な目に遭いましたが、いい思い出になりましたし、それはそれでよかったのですね。
今年も残すところ2か月となりました。
来年に向けて、仕事も勉強も頑張ります！

タグ：UA　ユナイテッド航空 韓国旅行

韓国旅行1週間⑦ ヨンサン電気商店街へ

韓国旅行1週間も最後の1日となりました。この日は韓国版DVDが見られるリージョンコード3あるいはフリーのポータブルDVDプレーヤーを買いに、ヨンサン（龍山）にある電気商店街に行ってきました。
10月4日にカンピョン（江辺）にある「テクノマート」に行ったのですが、値段交渉に失敗しトボトボと帰ってきたのです。そこで今度はチュソクが明けて店を開けた「ヨンサン電気商店街」に行き、お目当てのDVDプレーヤーを見てきました。

そのポータブルDVDプレーヤーは、「INVIO」という韓国メーカーが中国で生産したもので、8インチの液晶画面をもちDVD,CDなどの再生とUSBその他のデバイスからもデータを取り込め、再生ができるものです。

①カンピョンのテクノマートでの値段交渉
　私が商品を見ていると、店主（ハラボジに近い）がツッ－と傍にやってきて、「DVDプレーヤーですか？」と聞いてきました。「はい、メイドイン　コリアの製品がいいのですが、どれがその製品ですか？」と言うと、3種類ぐらいの製品を見せてそれぞれの製品の特徴を説明しました。「あまり高くないものがいいのですが・・・」と言うと、「INVIO」の製品を指さして「これがいいと思います。値段は新製品なので、32万ウォンです」と言いました。
32万ウォンは2万5千円ぐらいの値段になるのですが、当然値引き交渉をして「27万ウォン（2万1千円）」まで値引きしてもらいました。粘ってみたものの、最終的には25万ウォン（1万9千円）までしかならず、「ほかの店も見てきます」と言って買わずに帰ったのです。

②南大門市場での値段交渉
　南大門市場の中ほどに地下街があり、そこに電気製品やカメラなどを扱う店が並んでいました。ここにもカンピョンで見たものと同じ「INVIO」の製品があり、店主と値段交渉しました。粘っても27万ウォンしかならず、あっさりと交渉を断念しました。店主に「テクノマートでは25万ウォンまで安くしてもらったが・・・」と言いましたが、「テクノマートはたくさん仕入れて売るから安いので、この店のようなところでは無理な値段だ。他も見てごらんよ。同じような値段だよ」と言われ、「まあ、至極当然なことだよな～」と思って礼を言って帰りました。

③ヨンサン電気商店街での値段交渉
　ここかテクノマートが韓国で一番安いと言われていたので、目標は「25万ウォンを下回る値段を引き出すこと」にありました。とにかくビルがでかく広いので、どこをどう見ているのかも分からなくなるほどでした。DVDプレーヤ－を置いている店はさほど多くなく、ノートPCやデジカメ・携帯電話が多かったです。ノートPCの値段は、日本の電気量販店で買う値段と大差がありませんでした。モバイルPCもほぼ同じようでした。
　さて、DVDプレーヤーですが5～6軒見て回りました。その中の１軒の店と値段交渉しました。最初から「２４万ウォン（１万８千５百円）」と一番安い価格を提示してきました。カードで買う予定にしていたので、この２４万ウォンはいい値段でした。因みに現金だといくらになりますかと聞いたところ、驚いたことに「２１万ウォン（１万６千２百円）」と言うではありませんか！
私の財布にはウォンが１７万くらいしかなく、「１７万しかないけれど・・・」と言うと「円で大丈夫だ」と言うのです。でも、円⇒ウォンの両替レートが問題でしたので「レートは？」と聞くと当日の朝刊に載っていたレート「１００円＝１，２９８ウォン」を使うと言うのです。南大門市場の露店両替商（アジュンマ）のレート１，３００円と大差がないので、「レートは１，３００円にしてください」とお願いすると「OK」とのことでした。
２万円を支払いお釣りをレート換算したウォンで貰いました。
コンセントの形状が異なるので、日本仕様に合うアダプターをサービスで付けて貰いました。

韓国人が値段交渉するともっと安く買えるのかもしれませんが、私もその場合の相場が分からず突っ込めませんでした。

↓　ヨンサン電気商店街　この周辺のビル全てが電気商店街です



↓　この円筒形のビルの中にある店で買いました



↓　遠くにソウルタワーが見えています



値段交渉に夢中で昼時を過ぎており、CDやDVDを買う予定があったので、またまたチョンノ３ガまで行って近くにあった洋食店に入り、「トンカツ」をオーダーしました。
これがまたでかいトンカツだったのでびっくりしましたが、なんのことはない「薄っぺらなトンカツ」なのです。
「ハムカツ」に近い感じです。

↓　「ハムカツ」に近い「トンカツ」



味の方は・・・とても微妙な味と思いました。韓国人が日本に来て食べる「トンカツ」は、さぞかし美味しいと感じるだろうな～と・・・。隣のテーブルのアジュシは、トンカツを食べながらビールを飲んでいました。

さあ・・・明日は日本へ帰る日です。

タグ：韓国旅行 ヨンサン電気商店街 カンピョン　テクノマート 南大門市場 INVIO　DVDプレーヤー

韓国旅行1週間⑥ ふたたびソウルへ

プサンでは散散な目に遭った。失くしたと思った携帯電話が見つかったことは良いことだけれど、寝不足＋歩きすぎで腰が痛い＋足が痛い・・・さっさと宿へ帰り、シャワーを浴びて8時には寝てしまった。

翌朝は7時過ぎに目が覚める。朝食は前日コンビニで買ったパンと牛乳で済ませた。1週間のうち朝食は全てコンビニで買ったパン＋コーヒーあるいは牛乳だった。
今日はソウルへ戻る。来る時はムグンファ号だったが、帰りはKTXを予約した。今は便利になって、日本で韓国の国鉄であるKorailのHPにアクセスし、パスポート番号などを入力して予約ができるのである。決済はカード決済ができる。また、予約時に席の指定も受ける。普通に予約すると席番号も出てくるが、窓側が希望の場合に通路側の席番号となった場合には、一度前ページに戻って再度やり直すと違う席番号が出てくる。私はこれを数回やって、希望の窓側の席番号を予約できた。特にKTXの場合は、車両の半分から席が進行方向とは逆となり、気持ちが悪くなる人もいるとのことで、窓側と合わせて何番かということも重要になってくる。
こんな些細なことであるが、実際に予約してみると「へ～」てなもので、とても面白い。

↓　プサン駅改札付近で
　


↓　KTX　ソウル行き　10：20発　ソウルまで最速の2時間40分



ソウルに13時過ぎに到着。10/6,7の2泊は、東大門運動場付近の旅館にしました。宿に荷物を置いて、二男から要望のあった「古着のような感じのジーンズを2本買って来て欲しい」をクリアーするため、南大門市場へ出かけました。東大門市場でも良かったのですが、通い慣れている南大門へついつい向かってしまいます。
「ジーンズ」を扱う店は多く、店先で見ているとすぐに奥から店員や店主が出てくる。二男の要望を満たすためのネックは、ウエストサイズであります。高校時代にアメリカンフットボールをやっていたので、肩幅が広く腰廻りもあり、ウエストサイズは36インチなんです。
韓国人は男性もスリムな人が多く、なかなか36インチで希望に合ったようなジーンズにはお目にかかれません。
「これいいな～」と思ってサイズを言うと「オブソヨ」と言われるのです。
何軒か回って漸く36インチのジーンズが見つかりました。色や素材の違うものがいくつかあり、このお店で1本購入しました。
そしてさらに探すことに。南大門市場の中央付近には、地下街みたいになって多くの品物を扱っていますが、そこで寄り道をしてしまい、結局もう1本のジーンズを買ったのは夕方5時を回っていました。

お腹も減ってきたし・・・南大門市場の中で夕食をとって帰ろうと思い、市場の真ん中辺りにある安い食堂を探しました。店の外にテーブルと椅子を出している店を見て、店の中に貼ってあるメニューと金額を確認。ここでいいか・・・と思いアジュンマに「一人だけれどいいか？」と聞き、OKだったので「キムチチゲ」と焼酎を1本頼みました。

↓　こんな感じのところです。



↓　店の周囲はこんな感じ。どこかのアジュシがコインを落とし探していた。（この人はもう出来上がっていた人でした）



↓　夜の南大門市場




焼酎を2本飲んでキムチチゲを食べるともう満腹で・・・
地下鉄で帰るのも味気ないと思い、肌寒くなってきた夜のソウルの街をブラブラと歩いて、ミョンドンの手前まで来ましたが、もう疲れて歩けなくなりロッテデパートの道路を隔てたところにあるバス停で、トンデムンウンドンジャンを通るバスを探して帰りました。
東大門市場にあるファッションビルが綺麗だったので、写真を撮ることにしました。

↓　シャッタースピードを変えて、3枚撮りました。









1週間の韓国旅行も、残すところあと2日となりました。
明日は「ヨンサンの電気店街」に行く予定です。

タグ：KTX 南大門市場 東大門市場

韓国旅行1週間⑤足が棒になったプサン市内散策

前日23：00時ソウル発のムグンファ号に乗って、プサンへ着いたのが10月5日（月）AM4：11。まだ月が出ていて真っ暗なプサンの空だ。地下鉄も始発までまだ1時間以上ある。仕方が無いので、駅前にあった24時間営業のロッテリアに入り、コーヒーと「プルコギバーガー」を注文する。
「プルコギバーガー」なんていかにも韓国らしい。

↓　プルコギバーガー



韓国第2の都市であるプサン駅前にしては、何となく閑散としている。早朝ということもあるのだろうが、プサンの繁華街はソミョン（西面）やナンポドン（南浦洞）、チャガルチなどプサン駅から数駅離れたところにあるからだろう。
地下鉄の始発は、ガイドブックによると5時半過ぎからとなっていた。ただ、街を走るバスは、5時半前には走っていたように思う。それも市場方面へ向かうバスは、結構混んでいたような気がする。

さて、ウトウトしただけで殆ど眠ることができなかった夜行列車での移動後、今度はナンポドンにある「龍頭山公園（용두산공원）」へ行き、プサンの日の出を撮ろうと思っていたのだ。この公園は地下鉄ナンポドン駅からエスカレーターが付けられており、苦労することなく行くことができる。
まだ夜明け前だと言うのに、多くの人たちが来て運動（ウォーキング、太極拳、体操）をしている。その大部分が高齢者だった。

↓　展望の開けている処へ行き、日の出前のプサン港方面を写真に撮った。



↓　これは日の出前の龍頭山公園とプサンタワー。



↓　それではプサン港からの日の出を時系列でどうぞご覧ください。

①東の空が少しずつ明るくなってきた。


②雲の間からの日の出


③


④


⑤


↓　日が昇った公園。2枚目の写真に写っている銅像の主は、豊臣秀吉の水軍を破った壬辰倭乱の英雄「李　舜臣将軍（イ・スンシン）」だ。日本の方角を向いて、眼を光らせているようだ。





その後국제시장（国際市場）に行ったけれども、市場が始まるにはまだ時間が早く、テクテクとチャガルチ市場へと向かった。チャガルチ市場はご承知の通り魚市場である。近代的なビルが建ち、その中に小さな店がたくさん入っているが、やはり「市場」という雰囲気は今でも周囲に残っている露店のような店であろう。

↓　この店には「太刀魚」が並べられていた。この「太刀魚」であるが、韓国ではチゲの具としてこの時期良く使われる。辛いチゲのスープに、太刀魚の淡白な白身が良く合うのだ。



↓　この店には「カンジャンケジャン」の材料となる「ワタリガニ」と小さなタコ（イイダコ？）がザルに盛られて売られている。



↓　この店は水槽の中に魚などを活かしておき、店の中で刺身にして客に食べさせるのだ。この手の店が多く集まり、早朝から客引きが凄い。日本人だと分かるのだろう、「刺身にしてあげるよ！」とか「ヒラメあるよ！」とか日本語で客引きをする。ガイドブックでは相当にふっかけてくるので、まずは一回りして相場を確認してから値段交渉してください・・・と注意書きしてあった。



↓　こちらが新しく建てられたチャガルチ市場の建物。中に小さな店が入っているとは思わないのでは？



↓　建物の中はこのようになっています。



結局いろいろと店を眺めて回っただけで、刺身を食べることはなかった。貧乏旅行者なので・・・＾＾；
さてと、結構歩いて疲れたし、小腹も空いてきたので、「クリスピークリームドーナツ」に入りオリジナルドーナツとアイスコーヒーを注文した。日本ではいまだに行列ができるほど混んでいるが、韓国では店舗の展開が早かったこともあり空いている。場所はプサンナンポドンの中心「光復路（광복로）」である。
↓　クリスピークリームドーナツ


この「光復路」には多くのファッショナブルなお店が集まり、「ソミョン」と競い合っていると言います。私はここで今年必ず流行すると言っていた若いあんちゃんの言葉を信じ、ダークブラウンのロングコートを買ってしまった。作りが非常にしっかりしているし、色の具合もとても良い感じがした。その割には値段は抑え目になっていて・・・（お兄ちゃんに乗せられたという気もするのだが・・・。彼の話す韓国語は6割ぐらいしか理解できていなかったと思う。やはり自分の気にいっているスタイルとかデザインなどを話すことが、とても難しいと再認識しました。具体的でなく抽象的な事柄を、相手に分かるように話すことは、今の私の語学レベルでは難しいです。

↓　「光復路」の写真



↓　この「光復路」で、可愛いものをいくつか見つけました。



↓　これはヌイグルミではありません。美容院の番犬（にしては可愛い）。



↓　我が「姫」である「チョン・ジヒョン」


このあたりで「足」が結構痛くなっていたのですが、一番行きたい所へこれから行かねばならず、我慢して「太宗台公園（テジョンデコンウォン）」へ向かいました。まずはバス停探しから。これはすぐに見つけられました。そしてバス・・・行き先に「태종대」の文字を見つけたら、手を挙げて乗り込む・・・この簡単なことがなかなか出来ないのです。ハングルを瞬時に読み、手を挙げる、乗り込む、1,000ウォン札を入れる、座る・・・この動作がなかなか難しいのです。「ハングルを瞬時に読む」・・・これは走っているバスの右横に書いてある経路の中に「テジョンデ」があることを見つけるのです。これは「動体視力」を求められます（少し大袈裟ですかね）。
日本のバスは停留所に客がいれば、まずは徐行して乗るか乗らないか確認しますけれど、韓国のバスはスピードは落としません。そのままのスピードでバスストップ辺りを走ります。そして「手が挙がる」と急ブレーキをかけて止ります。（これも少しオーバーですが、でもこれに近いのは事実です）
漸く乗り込み席に座ると、今度はバスのスピードが気になりだします。物凄いスピードで走ります。テジョンデまではカーブが幾つも続きますが、カーブを曲がる度に席に着いている身体が、大きく揺れます。日本では考えられないことです。恐怖すら覚えます。
30分近く乗っていたでしょうか、漸く終点のテジョンデに到着です。

でも、問題はここからでした。展望台や灯台までをぐるりと回る電車（トラックが引くトロッコ電車みたいなもの）があったのですが、1,500ウォン取られるし歩こうと決めたのです。しかし・・・
アップダウンのきつい道、秋の太陽とは思えないほどの陽の光、灯台まで2.7KMもある・・・もう完全にグロッキー状態です。

↓　まだ元気だった最初の展望台からの写真



↓　レストランなどがある展望台に着いて撮った写真。この写真に写っている島のずっと先に、日本の「対馬」がかすかに見えたのです。雀翁さんが「運が良ければ」と書かれていた「対馬」が見えたのです。でも、ここで「運」を使い果たしたようでした＾＾；







さらに歩き灯台が見える所へ到着。もう汗だく。
↓　灯台と遊覧船



本当に綺麗な景色でした。韓国に来て「海」を見たのは、今回が初めてでした。

さて・・・帰りはもう悲惨。足を半分引きずりながら、約1時間かけてバス停へと戻りました。腹は減るし足は痛いし。
そんなこともあって今日の夕食は「プサンカルビ」を食べようと、プサンでは有名なナンポドン国際市場の中にある、その名もズバリ「プサンスップルカルビ」というお店に行きました。
「ヤンニョムカルビ・・・1人前２００ｇ・・・20,000ウォン」これだ！！！
店のアジュンマに「ヤンニョムカルビ　1人前」と言うと「1人前はダメ。2人前からでないと、商売にならない」と言われてしまう。そう言われて店を見ると、1人で来ている客はいない。仕方がない。「じゃあ、2人前お願いします」と言うと、ニコニコしながら厨房に「ヤンニョムカルビ2人前」と注文を出していた。
ここはガスではなく練炭を使っている。店先でアジュシが練炭に火をつけて、半分ぐらい赤くした状態で各テーブルに持ってくる。「2人前だから400gだよな～。食べられるだろうか？」と思っていたが、出てきた骨付きヤンニョムカルビ400gは、「なんだ・・・これだけ？」と拍子抜けする感じだった。

これにビールを注文し、最後にご飯を頼んで「満腹」でありました。
本当は料理の写真を撮るつもりだったのですが、実は携帯電話を失くしてしまったのです。光復路で二男の服を買って、郵便局からEMSで盛岡へ送ったのですが、その時二男の住所を携帯電話のアドレス帳で確認したのが最後だったと、カルビを食べながら思い出していたのです。ですから、本当は美味しいプサンカルビなのでしょうが、早く食べて郵便局へ行ってみなければと気が急いており、味も満足に分からないまま急いで郵便局へ駆けつけました。既に5時を回っていましたから閉められているかもと半分諦めていましたが、ラッキーなことに郵便局は開いており、私が小包を出した担当者もいて「チョヌン　ヘンドフォンウル　イロボリョソヨ。ホクシ　ヨギロ　オプスムニカ？」と聞いたら、彼は笑いながら「イゴ・・・イゴマッチョ！」と私の白いソニーエリクソンのサイバーショット携帯を差し出すではありませんか！私は「チョンマル　チョンマル　コマウォヨ！」と言うと「チャりデッタ！！！」とお兄さん。あ～ぁ・・・本当に良かった。
郵便局の職員たちも、笑っていました。「何とおっちょこちょいな日本人なのだろうか？」と思われたでしょうね。

こんなことで走ったり歩いたり・・・散散なプサン市内散策（と言うにはちょっとキツすぎた）。このへんで終了します。

タグ：プサン ナンポドン 龍頭山公園 プサンタワー 国際市場 チャガルチ市場 太宗台公園 プサンスップルカルビ

韓国旅行1週間④アウトレット＆プサン行き夜行列車

10月4日（日）、10月2日からのチュソッ3連休も最終日。今日は夜にプサンへ移動する日。その前に「文井（ムンジョン）」にあるアウトレットに行ってみました。二男から「ナイキ　エアホースワン　レッドライン　２９ｃｍ」を買ってきてと頼まれていたのだ。
ご承知の通りエアホースワンは、ナイキのロングセラー。その中でもナイキのマークがレッドラインとなっているものは超人気で、日本ではプレミアがついて売られている。ヤフオクでは海外から送料2,200円を別途払って買うような有様ですが、これも本物ではなく贋作と言われているようです。

そんなことであまり期待していなかったムンジョンドンのアウトレットです。
ここへ行くのがまた遠いのです。ハンボクのチョンノ３ガからは3号線⇒2号線⇒8号線と乗り継いで1時間くらいかかったでしょうか。
着く前にクタビレ果ててしまい、秋の日差しとは思えない強い日差しの中を、てくてくとアウトレットを歩きまわりました。

このアウトレットがある通りを「ロデオ通り」と称しています。何故「ロデオ」なのかは、不明ですが・・・。
↓　このようなものが、通りの始まりにあります。



↓　通りは500m位続いているでしょうか、道路の両側に多くのショップがあります。ジーンズや靴、スポーツウエア、アウトドア等々。



二男の靴ですが、ナイキのお店が2軒、シューズ専門店が２軒あってそれぞれ見たのですが、レッドラインのものはどこにもなく、ブルーとホワイトの２種類しかありませんでした。それも１２９，０００ウォン（約１万円）するのですから、何がアウトレットなのか理解に苦しむ値段でした。
そんなことで二男の要求には応えられなかったのですが、最後に入った店で私が気にいった靴が安く売られていました。サイズは２９ｃｍ。早速履いてみることにしましたが、ちょうど良い履き心地なのです。
値段も79,000ウォン（6千円位）で安かったので、お買い上げしました。

↓　これが購入したナイキの靴です。色使いがとても良く、ブラジルっていう感じです。







日本に持って帰り二男に写メールすると、まずは送ってくれと返信がありました。宅急便で送ると「履いてみたらサイズはちょうどいいので、この靴くれよ！」と電話があり、仕方が無いので土産にしました。

さて、遅い昼飯をコンビニでパンと牛乳を買ってベンチでとり、またチョンノ3ガに戻りました。旅館に預けておいたスーツケースを引き取り、ハルモニに「荷物ありがとう」と言って宿を後にしました。時間は夜の7時過ぎになっていました。プサン行きの夜行列車は23：00発なので、チョンガッ駅の近くにあった「사우나　（サウナ）」というネオンサインを目指して歩きました。
地下1階にあったサウナというかチムチルバンですが、そこで時間をつぶすことにしました。受付のアガシ（年齢は30代前半でしょうか）に「ロッカーに入らない荷物を預けたいのだが、大丈夫か？」と聞き、OKサインをもらったのでカメラバッグだけはアガシの席の近くに置いてもらい、5,000ウォンを払って入りました。

休憩室とサウナそして大きな風呂を往復し、3時間くらい過ごしました。
少し入りすぎたかな～と思いましたが、後は列車に乗り寝るだけと思っていたので・・・でも、実際は寝れずに悲惨な目に遭うことに。

ソウル駅のコインロッカーにプサンには持っていかないスーツケースを入れ、リュックサックとカメラバッグ・三脚の軽装になってホームへ向かいました。
23：00発 무궁화　号　　プサンには翌日の早朝4：11着の予定です。





5時間強かかりますが、夜のうちに移動ができ起きたらプサンですし、すぐに行動できるからOK！
そして安いし。27,700ウォンです（約2,200円）。
ソウルではあまり人が乗っていなかったのですが、次のヨンサン駅でたくさんの人が乗ってきました。幸いにも私の隣は空席で、ゆっくりとできました。

ただ、列車は夜行ですが寝台列車ではないので、照明は点けたままなのでアイマスクをして寝ようとしました。が、・・・寝られるものではありませんね。ウトウトしただけで、寝不足のまま早朝で暗闇の中のプサン駅に到着しました。





↓プサン駅は大きな建物でした、ただ、駅前は再開発するのか、空き地があったような気がしました。ひょっとするとバスやタクシーのロータリーだったのかもしれません。



今回はここまでです。

タグ：ムンジョンドン アウトレット ロデオ通り プサン駅 ムグンファ号

韓国旅行１週間③ 行ってきました「大長今 テーマパーク」

以前から一度行きたいと思っていたけれど、なかなか機会が無くて行けずにいた「大長今　テーマパーク（대장금 테마파크）。今回念願かなって、やっと行ってきました。
私の安宿があるチョンノ３ガからは、結構遠いのです。地下鉄１号線に乗って、佳陵（カヌン）まで行きます。でも、その手前の城北（ソンボッ）駅止まりが続き、漸く新炭里行きの列車が来てイライラは解消しました。

↓　ソンゲ駅で次の列車を待つ。



そしてカヌン駅に着いたのですが、今度はバスに乗らなくてはなりません。そのバスが・・・なかなか来ない。
次々とバスは来るのですが、肝心の「７番」が来ないのです。チュソッ期間中なので、バスの便が少なくなっていたのかもしれません。３０分ぐらい待って、漸く７番のバスが来ました。念のため運転手に「テジャングム　テーマパクへ　カゴシップンデ　イボスヌン　カヨ？」と聞きました。運転手は首を下にコクリとしただけで、私が乗るのも確認しないうちにバスを発車させます。これには驚きましたし、怖かったです＾＾；

そして・・・またまたミスを犯した私。何と・・・途中で眠ってしまい、終点の車庫まで来てしまい、運転手に起こされる有様でした。ここはどこ？チャングムはどこ？どこどこ？？？
運転手にまたしても質問し、やっと教えてもらったのはいいのですが、車庫からテーマパークまでは歩いて２０分は掛かりそうな感じでした。
ジリジリと照りつける秋の日差しを背中に受け、じっとりと汗ばむなかを歩きました。

漸く看板が見えたので、道は間違っていなかったと一安心。

ここはMBC楊州文化庭園内に設けられた、テジャングムを撮影するために作られたオープンセットなのです。







私が行った日は、台湾からの観光客がバス３台で訪れており、騒々しいったらなかったのです。御一行様に先行してもらい、後からゆっくりと見て回りました。セットは実によく出来ていまして、瓦などは発泡スチロールで出来ていました。それに色を付けているのですが、これがまた良くできていて、風雪に耐えてきた感じを色の強弱と発泡スチロールの割れ欠けなどで表現していました。













TVで見た記憶のあるスラッカンや牢獄につながれていた時のセットや、次々に思いだされてくる情景がまたセットを見ることで鮮明になっていく、そんな感じのテーマパークでした。
チャングム大好きな人は、一度訪れてみると良いかと思います。

私はイ・ヨンエとチ・ジニとの逢瀬の場面を撮ったセットの前で、あのイ・ヨンエも結婚してしまったしな～と悲しくなったのです。

帰りがちょうど昼時だったのですが、テーマパーク付近には食堂があったにもかかわらず、チュソッで休み。
仕方なく帰りはヤンジュ駅でバスを降り、駅構内にあった食堂で「冷麺」を食べました。4,000ウォンでしたが、美味しくありませんでした。2,000ウォンのキムパッの方が正解だったと、隣でキムパッを食べていたアジュシを見て思いました。

タグ：大長今テーマパーク 대장금 테마파크 ヤンジュ カヌン

韓国旅行1週間②

10月3日（土）、秋夕当日。
秋夕を楽しむ人々の様子を見ようと、南山ゴル韓屋村（남산골 한옥마을）へ行ってきました。地下鉄3号線のチュンムロ駅から歩いて5分のところにありますが、地下鉄の出口からもうたくさんの人が同じ所へ向かっていました。
いや～凄い人です。歩く人、車で来る人・・・駐車場は満車で、道路には順番を待つ長い列ができています。どの国でも同じ光景ですね。

↓　（南山ゴル韓屋村入口）



中に入るといろいろな遊びをしている人たちがいます。

↓　これは韓国版スゴロクでしょうね。家族で楽しんでいました。



↓　これはシーソーのようですが・・・タイミングを合わせてピョンピョンとお互いが飛び上がります。大人も楽しんでいました。



↓　これは円筒に棒というか矢というか、それを入れる遊びです。名前があるのですが、私はよく分かりません。



↓　ブランコですが、高い木に結んでいる長い紐の先に板が付けられており、子供たちが遊んでいました。女の子のハンボッが綺麗で可愛いです。







↓　これはコマ回しです。紐でコマを叩き回します。



↓　そして餅つき！　大きな外国人が力いっぱい振り上げたきぬを見て、周りの韓国人がみな「안 돼」と叫んでいました。外国人は漸く理解したようで、そっと餅をついていました。
子供がついている様子です。



↓　チュソッにつきものの「餅」。私も買って食べました。これはキナコ餅。



↓　これは餅を丸めているところ。



↓　そして無形文化財　伝統工芸　試演と書いた立て札の向こうには、絵を描いている人たちが・・・。写真を撮っていいですかとお聞きしましたが、こっくりと頷いただけでありました。





↓　ハンボッを着た子供たち。







年に2回の大きな行事の時に韓国へ行くことになり、是非その様子をカメラに収めたいと思っていました。ＴＶのクルーが撮影に来ていましたし、多くの外国人もカメラに納めていました。やはり、日本のそれとの関係性を思うことが多く、歴史・文化など様々なところでお互いが影響を受けていることを、改めて思いました。

それにしても、子供たちのなんと無邪気なことか・・・。
この子たちもいずれ受験戦争の中に呑みこまれていくのかな・・・と思うと、日本の子供たちもそうであるけれど、可哀そうでならなかった。日本以上に学歴主義社会の韓国だから、勝ち組・負け組どちらに入るかで人生が180度変わってしまう。

わが子はもう戦争は終わったが、この子の子供たちの世代（我々にとって孫の世代）はどうなっていくのか、政権交代はしたが今ひとつ未来への道筋が見えない中で、不安な思いが頭を持ち上げてきた。

タグ：南山ゴル韓屋村 チュソッ ハンボッ 秋夕 韓服 韓国旅行

韓国1週間①

10月2日から8日まで、韓国旅行をしてきた。今回はソウル＋プサンの旅で、2日から4日までは추석（旧盆）に当たっており、旧盆の様子も見ることができました。
日本では秋雨前線の停滞で天候は良くなかったようですが、韓国では最高気温が25℃前後ととても暖かな気候でした。朝晩は結構冷えましたが、日中は動くと汗が出る感じで・・・メタボアジュシにとっては、フェイスタオル必帯の毎日でした。

今回のエアラインはUA（ユナイテッド）を利用しました。初めての米系エアラインでした。成田⇔インチョン往復で諸経費込みで19,970円と2万円を切る価格でした。でも、一般的な機内食はありませんし、アルコール類もありません。スナックとしてサンドウィッチと飲み物はコーヒー・ジュース・紅茶・緑茶などに限られます。
それらを了解のうえで何を優先するか、価格を優先するのであればこのサービスでもOKですね。もっと多くのサービスを求めるのであれば、このエアラインはお薦めではないと思います。






初日（10/2）は成田17：20発　インチョン19：55着でした。空港内にある銀行で取り敢えず必要な金額だけ、両替しました。1万円＝127,000ウォン程度。Korailのカウンターへ行き、日本で予約した10/4のプサン行き무궁화と10/6のソウル行きKTXのチケットを、購入しました。

ソウル市内へ向かう一般リムジンバスに乗ってウトウトとしてしまい、危うくチョンノ3ガを乗り過ごすところでした。チュソッのためソウル市内の交通量が減っているので、バスは普段よりスムーズに走ります。（スムーズというか相当な速度オーバーで走っている）
チョンノ3ガにある旅館は、昨年の夏に泊ったところ。ちょっと怪しい雰囲気の路地を歩き、駐車時の前にビニールのヒラヒラが付いているラブホの前を通って、温泉マークのついた旅館に到着する。
1泊2,000円程度で安い。どうせ寝るためだけのところだと割り切っているので、最低限の設備が整いセキュリティーが保たれていればOKと思っている。一人旅だから出来ることで、妻と二人ならもう少しレベルを上げるだろうが・・・。
近くのコンビニに遅い晩飯と明日の朝食を買い出しに行く。買い物をすると何も言わないでもビニール袋をくれる日本とは違い、袋がいるか確認される。バックなどを持っていると、確認もせずに品物だけ渡すところもある。これもエコ時代の象徴的な事柄なのだろうか？
こうして韓国1週間の旅の初日が終わる。お休みZzzzzzzz！

タグ：韓国旅行 チュソッ 秋夕 추석

自分へのご褒美として・・・韓国旅行（の予定）

前回書いたように、韓国留学を1年延期したのです。
そして全く初めての介護という仕事も、身体も介護対象者とのこころの距離にも漸く慣れてきて、このあたりで頑張った自分にご褒美をあげようと考えた。
来月2日から8日まで、6泊7日の韓国旅行をすることにした。
チケットは思いのほか安かった。
10月2日（金）NRT　17：20発　ICN　19：55着　United 0891便
10月8日（木）ICN　 11：05発　NRT 13：25着　United 0890便
税金その他を含めて、19,940円だった。

UnitedのHPを見ていたら、このような安いチケットがあることに気がついた。この便はアメリカから日本経由韓国行きであるが、乗客の多くはアメリカから日本までであって、韓国まで乗る乗客は少ない。空気を乗せて飛ぶくらいなら、安い航空券代でもいいから乗客を乗せて固定費を少しでも回収できればという考えなのだろう。

ここまでは良かったのである・・・が、とんでもないミスを犯してしまったのである。それは今年の「チュソク（旧盆）」がいつからいつまでか、調べなかったのである。「チュソク」はご存知の通り、毎年カレンダーが異なる。9月中のこともあれば、今回のように10月になることもある。また、今回は3日間だが、土日の前後に続くと5連休となる。（10月3日は開天節で祝日）
「チュソク」の間は、飲食店や南大門・東大門市場のお店の多くが、休みとなる。また、日本のお盆休みと同じように、高速道路や鉄道は大変混雑する。

これを知ることになったのは、10月2日（金）インチョンに着いたらすぐにソウル駅に行き、その晩のKTXかセマウル、ムグンファでプサンへ行く予定だったので、NetでKorail のHPからチケットの予約をしようとした時だった。
なんと・・・全列車の指定席が売り切れだったのである。唯一チケットがあったのは、ソウル23：00発プサン4：11着のムグンファだけだった。ひょっとしたら・・・と思って、韓国旅行のサイトでカレンダーを確認したら、やはり・・・10月2日～4日までがチュソクだった。

プサンへ行くのは初めてだったので、行きたいところをガイドブックからピックアップしていた。「休日」のところを確認したら、やはり「旧正月・旧盆」が入っていた。博物館などは大丈夫だったが、食堂や市場、工芸品、家具を扱う店は、休みだった。

そんなことで、計画を根本から見直さねばならず、取り敢えず旧盆でもミョンドンのお店の多くが営業しているし、博物館や行きたいテーマパークが営業していたので、チュソク期間中はソウルに滞在することにした。チュソクが終わった翌5日の6時台発プサン行きKTXで、プサンへ行くことにした。プサンは2日間。
10月6日最終のムグンファでソウルへ戻る。7日早朝にソウル駅に着く。スーツケースなどは、ソウル駅の大きなコインロッカーに入れて、地下鉄5号線「踏十里」にある「長安坪　古美術商街」や「三喜　古美術商街」へ行く予定だ。
前から一度は行ってみたかったところだ。李朝の木工品を見たいのだ。パンダチ（箪笥）・トンケ（銭函）・膳や文机などを見たい。自分の小遣いでなんとかなりそうな値段なら、買って帰りたいのだが・・・少し大きなものならば持参できないし、船便で送るとなると送料はバカに出来ないし・・・。まあ、行って見てから考えよう。

そんなことで、今回の韓国一人旅は波乱含みである。

タグ：韓国旅行 踏十里 長安坪　古美術商街 三喜　古美術商街

韓国旅行～2009.3．02－3.05③

今回初めて韓国を訪れた妻は、コンビニやスーパーで商品の値段を見ては円ベースに直す作業をしていました。電卓片手に・・・「ほ～ほ～安い！」とか「これは日本とそう違わないな」とか・・・。
ロッテが韓国のメーカーであることも知らなかったので、「あっ、日本のロッテの商品がある！！」って言ってました。本当にお笑いショーです＾＾

特に面白かったのは、ソウル駅にあるロッテマートに行った時のことです。
あそこは広大なスペースがありますが、日本でいえば東京駅の横に「イトー〇ーカドー」や「ダ〇エー」などがあるイメージですかね。ちょっと考えられないのですが、オフィス環境の中にある大きなスーパーなんて。
でも、今はオフィス街と言ったら「江南（カンナム）」が主流でしょうから、おかしくはないのかな？
韓国でも試食させてくれるところがありますが、妻はそこへわざわざ行って試食をするのです。そして、私に韓国語で通訳しろって言うんです。「このソーセージは美味しくない」とか「もっとガーリックが効いたものはないか」とか・・・結局買わないのですが、嫌な感じの日本人だと思われたでしょうね。

それと韓国のおもちを使った菓子がありますが、あれを試食したいと言いだして・・・パックに包まれているものではなく切り売りしているものがあったのですが、それを少し切って食べたいと言うのです。もう、我儘な子供みたいな感じで、仕方なく売場のアジュンマに「少し味見をさせてください」とお願いをして妻に人欠片を渡しました。ふ～ん・・・と言って立ち去ろうとする妻を引きとめて、試食した同じ餅菓子をパックに包んであるものを籠に入れました。たかだか1,000ウォン～2,000ウォン（65円～130円）ですからね。

そして今度は肉売り場や魚売り場へ行って、また電卓叩いて計算しているんです。
彼女にとってはウォンの価値が以前に比べて対円で半分程度になっているので、日本と比べて遥かに安いと感じているのでしょうね。もう電卓おばさんになっていました（苦笑）

夕方から南大門市場へ出かけました。
豆電球の明りに懐かしさを覚える妻です。それと通路まで店を広げて、人が漸く1人通れるスペースしかないなかで、大声を張り上げて冬もののセーターやオーバーを、10,000ウォンや5,000ウォンで売るアジュンマ達を見て、その気迫におされたような感じでした。
豆電球に照らされた子供用のチマチョゴリがとても美しく、思わずカメラのシャッターをきっていました。





南大門市場からミョンドン方面に歩いて行くと、高い双頭のようなビルが見えてきます。「ポストオフィス」と書かれています。韓国の中央郵便局でしょうか？凄く綺麗でした。



明日はもう日本へ帰る日です。
早朝6時40分にバスに乗り込み、キンポ空港を9：20分発のKAL羽田行きに乗ります。

地下鉄でイテウォンに戻り、ホテルの近くの路地裏へ行ってみました。
そこには表通りの華やかな賑わいとは別世界の、韓国の一般庶民の暮らしがありました。
安い居酒屋や焼き肉店、食堂などなど。
妻と二人で安い焼き肉店に入りました。センカルビ1人前10,000ウォン程度ですが、これでも地元の人達にとっては、高いのでしょうね。地元の人達がチャミスルの緑色のビンをテーブルの上に何本も横にしながら、大きな声で話をしていました。会社のことか上司のことか、はたまた女房のことか子供のことか親のことか。
赤茶けた酒に焼けた顔をして・・・。
saraheはマッコルリを注文しました。大きなお椀になみなみと注がれたマッコルリ。へちまを半分に切ったようなもので、マッコルリを自分の器に入れて飲みます。これがまた焼肉と合うんですよね。本当に！！！
ただ、飲みやすいので、ついつい飲み過ぎてしまいます。
写真を撮ろうとカメラを持ってきましたが、写真を撮るのをすっかり忘れて、韓国最後の夜を楽しんでいました。

タグ：南大門市場 韓国旅行 ロッテマートソウル駅前店