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韓国放浪~ソウルからアンドンへ [韓国旅行]

韓国放浪の旅2日目のスタートである。
今日は동서울 버스터미널(トンソウル バスターミナル)から慶尚北道の안동(アンドン)まで行く。昨日はコプチャンによく合うチャミスルを断腸の思いで飲まずに今日の始発バスに間に合うように起きる予定であった。
しかし・・・・・・旅の疲れか・・・起きたのは6時半!!! すでに30分の遅刻である。
これでは始発には間に合わない。次の便は30分後・・・7時半。慌てて支度をするが、荷物を全部持っていくので、なかなか捗らない。部屋が3階だったので、1階まで階段を降りてキーを返そうとするが、部屋の中を見るとアジュンマはまだ夢の中らしい。いびきをかいてオネンネデアル^^;

チョンノ3ガから地下鉄で1駅のウルチロ3ガで、2号線に乗り換える。朝がまだ早いので、地下鉄の本数が少ない。
焦る気持ちをなんとか抑えるにはどうしたらいいか・・・そうだ・・・音楽!!!
リュックサックからi-podを取り出して、BOSEのヘッドフォンに繋ぐ。ノイズキャンセル機能が付いていて、アナウンスの声は聞こえるが、その他の雑音は異相周波数によりキャンセルされて、雑音が無くなる。
聞く音楽は気持ちを鎮めるために、PINK FLOYD[わーい(嬉しい顔)]

「Shine On You Crazy Diamond」・・・「狂ったダイアモンド」である。
デイブ・ギルモアのギターが素晴らしい。リズムを刻むベースもいい。。。
私が中学生か高校生か、忘れてしまったが、その当時一番好きなグループだった。
そんなことを思い出しながらウトウトしていると、トンソウル バスターミナルのあるカンピョン(江辺)に着いた。急いで階段を降りる。どうして韓国の地下鉄にはエスカレーターが少ないのか。本当に呆れる。

駅前の道路を渡るとそこがバスターミナルである。そうそう・・・忘れていたが、今日は雨が降っている。傘を差しながら荷物を提げて歩くのが如何に大変か、よく分かった。でも、荷物を置いて行くわけにはいかず、持って歩く。
チケット売り場が2か所ある。どちらでアンドン行きのチケットを売っているか・・・売場の上に書いてある行き先を確認するも、なかなかアンドンが出てこない。時間がないのに!!!
漸く見つけて「アンドン カジ ハンジャン ジュセヨ」とおねえさんに笑顔でお願いする。
私はバスの種類が「優等」と「一般」があると聞いていたので、「ウドン ブッタッケヨ」と言うもおねえさんは分からない。「ウドン オプソヨ?」と聞くと「イッソヨ。 ウドン パッケ オプソヨ」と。なんだ・・・全部優等なのか。。。
そうならそう言えばいいのに・・・ブツブツ^^;

ターミナルの中にある売店で、パンとオレンジジュースを買う。これが今日の朝食だ。。。侘びしい^^;
チケットに9番乗り場と書いてある。バスはもう入っているが、まだ運転手がいない。傍でたばこを吸っている人がそうかな?その時、そのバスの後ろで大きな音がした。ガシャン!!!
何と・・・バスがバックしていたのだが、そのすぐ後ろに発車待ちをしていたバスがいた。ライトやらが砕けているし、前面も凹んでいる。傍にいた誘導員が叱られている。誘導員は運転手に向かって、大声で怒鳴っている。
いやはや・・・朝から騒がしいこと。。。

その見物をしている間に発車時刻が迫っていた。慌ててスーツケースを運転手にお願いして、荷物入れに入れてもらった。優等バスなので、3列シートでリクライニングもゆったりできる。これで約3時間走って15,400ウォン(約1,600円)は安い。韓国では鉄道よりもバスが便利だし安い。本数や行き先も鉄道とは比べ物にならないくらい多い。

私はこのバスに乗って行った。[バス]

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アンドンは朝鮮王朝時代の貴族階級である「両班(ヤンバン)」の出身地である。
その町が郊外にある。バスで40分ぐらいかかる。하회마을(ハフェマウル)というところである。
当時の面影を色濃く残す家屋に、今でも住み続けているのだ。驚きと同時に、盆地特有の強烈な暑さの中で、クーラーもなしで窓というか雨戸みたいなものを開け放って、風を中に入れている。
半分見世物となっているなかで、今なお不自由な生活を続けているのも、昔の貴族の末裔の誇りからだろうか?

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上の写真は、入口にある記念館。イギリスのエリザベス女王がお見えになったそうだが、その時の写真が多数飾られていた。

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↑ これはお土産屋さん。。。


次からが実際の家屋である。すでに廃屋となっているものもあるが、それを補修して残している。
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茅葺きの屋根で、土塀で周囲を囲っているものが多い。そして「ミンパク(民泊)」と言って民宿として家を一部解放しているところも多く見られた。

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下の家屋は廃屋なのだが、綺麗に修復されていて、当時の姿をよく残している。

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こんな感じで住居が続いている。本当は私はここに午後3時までいる予定だった。12時少し前に着いて、3時間ぐらい見ようと思ったのである。バスは1日8本しかない。タクシーは高くて使えない。
しかし・・・暑いのである。強烈に暑いのである。帽子は持ってこなかった。タオルを頭に載せて凌いでいたが、それも焼け石に水。。。脱水症状になりかけて水分を補給すると、すぐさま汗となって毛穴から発散される。Tシャツはびっしょり。
もう限界[ふらふら]
急いでバス乗り場に向かう。バスはあるだろうか?

急ぎ足で戻りながら写真を撮る。。。
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バス乗り場が見えてきた。なんと・・・バスが止まっている。
今度は走る。走る。走る。・・・・・・あああああああっバスが・・・走り出す。
オジサンは大声で「アジュシ~~チャッカンマン・チャッカンマン!!!」と叫ぶ。
バスの運転手は気がつかない。
オジサンはバスに追いついて、必死に叩く。
ここでようやく運転手は気が付き、ドアを開けてくれて乗ることができた。
「カムサハムニダ!」とお礼を言う。
ここで気がついた。運転手が歌謡曲を大音量で流しながら運転しているのだ。これでは叫んでも聞こえるわけがない。

アンドン駅前までこの運転手の好きな歌謡曲と付き合うこととなった。
耳をふさぎたくなる^^;

話しは前後するが、ソウルからアンドンに着いてすぐに、今夜の宿を探しに行った。駅前にある案内所に入って「安い旅館を紹介してほしい」と頼む。女性は私の拙い韓国語を聞いて、日本人だと分かったのか、日本語の駅周辺の案内図を見せながら、数か所の旅館に丸印をつけた。ここがバス乗り場から近いし、食堂街からも近いので便利だと言う。そうだ、明日はここアンドンからキョンジュまでまたバスで移動だ。そしたらそこの旅館で1泊25,000ウォンのところに決めよう。地図を頼りに旅館まで歩いて行く。

街は意外と賑やかである。そしてオリンピックで韓国選手が活躍していることもあって、TVが置かれている場所では人だかりができている。そして大声で応援している。私は「ニッポン チャチャチャ!!!」って言いたかったが、とてもそんなこと言える雰囲気ではなかった。まるで全体主義国家に来たみたいだった。

旅館はこちら↓

SN3D0069.jpg


ここで一息いれます。続きはまたこの次ということで。。。
嫌なことが起こります。
韓国旅行5回目ですが、こんなこと初めて!!!







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コメント 8

kaotan

安東までバスで行かれたのですね。
バスはハングル読めないと乗れませんねぇ。
ちなみに電車もあるのでしょうか?
さすがステキな町並み。
チャングムのセットとは違うな~。って当たり前か。
知り合いはリュ・シュオンの実家に行ったって
自慢してました。

by kaotan (2008-08-24 13:29) 

sarahe

kaotanさん、こんにちは。
今日は一日雨でどこへも出られず、PCと好きな本を読んで過ごしています。ソウルからアンドンまでは、トンソウルからのバスが便利です。30分間隔で出ていますので。KORAILもあるにはありますが、確か急行のムグンファ号で、それも5時間ぐらいかかるはずです。1日に1本か?
3時間で行けて安いし便数もある。やはりバスが一番です。

案内所でパンフレットをもらい順番に見る予定でしたが、あまりの暑さで諦めました。ぐるっと1周して1時間から2時間と言われました。
町の一番奥に、リュ・シュオンの実家・・・というか本家ですがあります。彼の本家は、韓国でも有名な儒学者です。
私は行けませんでしたが、大体同じような造りの家が並んでいるので、30分ぐらいでもういいかな~~なんて思っていました^^;

期待が大きかっただけに、なんか・・・こんなものか・・・・・という感じですかね。
by sarahe (2008-08-24 14:27) 

maki

“実際の家”という萱葺き屋根に蔦が生い茂ってすごいことになってますね。
この土壁に萱葺きの家ではなくて、瓦屋根の方が両班の家ですか?

画像からはその恐ろしい暑さは伝わってきませんが、逃げ帰るほどって想像もできません。
日本の暑さなんて目じゃなかったということでしょうか ̄o ̄;;?
by maki (2008-08-25 14:39) 

雀翁

大きな荷物を持って、雨が降る中、バスタ-ミナルへ急ぐ...大変でしたね。でも快適そうなバスです。空港線と同じようです。

アンドン、写真がきれいですね。行ってみたくなりました。でもそれは、Saraheさんの経験された「嫌なこと」しだいですが。
by 雀翁 (2008-08-25 15:09) 

collet

以前からアンドンには興味があります。
あっ、リュ・シウォンには関係なく!
日本にも昔ながらの家を守って住居としてる所がありますが、
不便だし、意外と維持費もかかり大変なようですね。
でも、観光客としては観て見たい~~(~_~;)
by collet (2008-08-25 18:05) 

sarahe

makiさん、茅葺き屋根も瓦屋根も、共に両班の家なんですって!
最初、この街並みを見た時には、朝鮮王朝時代にタイムスリップした感じがして、すごく感動したのですが、街をぐるりと回っていくと、どこも同じような家で、なんか・・・感動が薄れていく気がしました。

それも「容赦ない暑さ」のせいなのかも知れません。
盆地ですし、ある程度の暑さは覚悟していきました。日本でも盆地で暑い京都に住んでいましたし、京都はアンドンやキョンジュより湿度も高いから、もっとキツイと思っていたんです。

ところが・・・どっこい・・・湿度は低いが太陽光線で焼かれる感じですね。こんがり焼けたメタボオジサン・・・。
毛穴が開いて、そこから水分が蒸発していくのが分かるような、そんなイメージです。
ペットボトルのミネラルウォーターを飲んだら、そのすぐあとから蒸発していく凄さでした。サングラスは必ず携帯です。
by sarahe (2008-08-25 21:28) 

sarahe

雀翁さん、バスは快適でした。ソウルから1時間ぐらいは雨でしたが、そのあとは天気が良くって・・・良過ぎて散々な目に逢いましたけれど。
3列シートで私は1列シートの方に座りました。座席指定ですが、動きだしたら皆さん好きな方へ移動していました。

高速道路のSAで1回だけトイレ休憩がありました。
タバコを吸ってトイレに行って、スナックを買おうとしましたが、選んでいる時間がなくて、諦めました。

ハフェマウルの景色は、一度は見ておいてもいいかと思います。
歴史も学べますし、儒教についても学べます。
ただし、夏は止めておいた方がいいと思います。
この暑さは強烈です。
脱水症状になっても、不思議ではない、そんな凄い暑さです。
by sarahe (2008-08-25 21:37) 

sarahe

colletさん、アンドンにはここハフェマウルと旧1万ウォン札に描かれているお寺があります。ただ、バスの本数が限られているので、1日に2か所は厳しいんです。本当はお寺も行きたかったのですが、諦めました。

日本の観光客はここへ来ると必ずリュ・シウォンの本家へ行くようです。
写真でしか見ていませんが、南村家や北村家を見たらあとは同じような感じですし・・・。
1回は行っておいても損ではないと思います。
でも、リピーターにはならないと思います^^;
by sarahe (2008-08-25 21:44) 

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