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5月末の北海道~③ [国内旅行(北海道)]

2日目の続きですが、富良野の街は春の日を浴びて、車内ではクーラーをかけて走るほど暑かった。でも、一歩外に出ると風がまだ冷たく、長袖のパーカーを着たくなる。
さて、北の国からシリーズもここが最後。

その前にドラマ「北の国から」を振り返ろう。
最初は連続ドラマ「北の国から」として1981年(昭和56年)10月9日フジTVでスタートした。翌1982年3月に終了したが、再開を望む声に応えて、翌冬スペシャル版として「北の国から ’83冬」が放送された。(視聴率26.4%)
その後は次の通り。

「北の国から ’84夏」(24.3%)
「北の国から ’87初恋」(20.5%)
「北の国から ’89帰郷」(33.3%)
「北の国から ’92巣立ち」(32.2%)
「北の国から ’95秘密」(30.8%)
「北の国から ’98時代」(25.9%)
「北の国から ’02遺言」(38.4%)

今考えても、このドラマが如何に高い視聴率を得ていたかが良く分かる。私がこのドラマを見始めたのは、確か・・・スペシャル版になってからだから、「北の国から ’83冬」だと思う。

さて、ここは「北の国から ’02遺言」(38.4%)のロケが行われた「捨てられた物で造られた家」だ。脚本家の倉本 聡さんは、使い捨てられる多くの物が、まだ使うことができる(リサイクル可能なもの)というメッセージを込められたのだと思う。皆さんもドラマをご覧になられた方は、ご存知の家だ。

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バスを1台まるごと使っている家だ。この家なら実際に今も人が住めると思った。

↓ ここにも写真が・・・ 「結」ちゃんは一番左端[揺れるハート]

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↓ これは竹下景子扮する宮前雪子さん(五郎の妻令子の妹)の為の家

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↓ これは「黒板五郎」が自分の不在を知らせるための黒板。ドラマにも出てきた。この黒板には、毎日その日の日付が書かれている。スタッフさんの仕事だ。

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ここからは現実の話し。黒板 純扮する吉岡秀隆と結扮する内田有紀は、このドラマで結婚をするが現実でもそれは行なわれ、二人は結婚する。[ムード]当時、「は~・・・こんなことが起きるのだから、芸能界は不思議だし婚活の場でもあるんだな」と思っていた。しかし・・・何のことはない、この二人あっさりと離婚した。
なんだかぶち壊しの感じ。でもこれって、ドラマと現実をごちゃ混ぜにした自分自身の問題かも[ふらふら]

さて、富良野を後にして、往路を引き返すことにした。途中、赤平市内で懐かしい名前を見つけた。

↓ 「住友石炭鉱業 赤平鉱業所」の名前だ。

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この赤平坑の歴史は古い。坂(ばん)市太郎が明治19~20年にかけて、空知炭田の調査を行なった。上赤平・上歌志内地区に優良炭田を確認。明治31年に試掘鉱区を取得する。後に坂 上赤平炭鉱を経営するも、大正9年に没。その後大正13年 住友の経営となる。
日本の経済復興の原動力として石炭は大増産され、街は急速に発展し炭鉱街となった。
昭和30年代に入り、地下350mより上部の炭量は、20年間の稼働で枯渇し、より深部の開発が必要となった。
それに対応するため、次の写真にあるような「立坑」を作り、深部採掘のための人員・出炭の搬送のスピード化を図った。最深部は地下650mにも達した。
しかし、国のエネルギー政策の転換やコスト高により、平成6年2月に閉山した。31年間稼働したこの立坑も、当時の姿を残したまま、風雪に曝されている。

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saraheはこの炭鉱には、すごい思い出がある。saraheは大学を卒業すると鉱山会社に就職し、北国の鉱業所で労務・安全衛生・人事・教育関係の仕事に就いた。その頃の鉱山は炭鉱労働者の組合である「炭労」に次ぐ先鋭的な労働組合だった。当然、鉱山における安全衛生は、職業病である「じん肺」「白ろう病(振動障害)」の対策に焦点が置かれていた。新入社員で上司の係長から強烈な指導を受けていたが、一方で労働組合の執行部(特に書記長や職業病対策部長)からも、就業時間以降に場所を変えての指導(酒席でのもの)があった。

そんな時に職業病対策の検討をするに当たって、鉱山・炭鉱の視察を行なうことが決まった。そこで伺ったのがこの「住友石炭鉱業 赤平鉱業所」だったのだ。昭和55年頃だったと思う。この立坑の姿を見て、saraheは不覚にも「涙が出て止まらなかった」。
ともに国の方針の転換により、最終的には閉山に追い込まれたからだ。閉山により多くの従業員が解雇されたり全く違う職種への転換がなされた。そして、生まれ育った街を後にして、見知らぬ街で違う職種の仕事をあてがわれ、苦労しながら家庭を支える大黒柱として頑張っていたお父さんたち。そんな光景が脳裡に蘇り、思わず落涙してしまった。

留萌に帰る途中に「日本一の菜の花畑」があると聞いて、早速行ってみた。「日本一」の名に恥じない素晴らしい光景だった。あたり一面の黄色い花。空の水色とのコントラストが、凄く綺麗だった。ラベンダーの紫もいいが、この黄色の畑もいいな。

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この日の夕食は、留萌から増毛の町に移動して、そこのちょい高だけれどネタは新鮮で抜群の美味しさの海鮮ちらしのお店に行くことにした。
途中、また日本海に沈む夕陽を見ることができた。昨日よりも暖かで波も静かなので、沈みゆく太陽から海面に伸びる光の線が素晴らしかった。携帯電話のカメラなので、写りはあまり良くない。

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↓ お店はこちら。増毛町の「清宝」。

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食べたのは「特上浜ちらし」。2,650円。

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いちばん上に乗っている「甘エビ」は、何と生きているものをそのまま乗せている。だから、食べる時は頭をもいで食べる。ぼやぼやしていると、活きのいい甘エビは、丼から外へ飛び出してしまう。

そして「天然物のアワビ」「ホッキガイ」「ホタテ」を網焼きにして食べた。最高に美味かった。

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生ビールを数杯お代わりして、いい気分んで宿に帰った。車の運転を誰がするかで揉めた。最後はじゃんけんをし、次男が負けてビールを飲めずに運転手を務めた。

今日も一日最高であった。



 漁師の店 清宝   北海道増毛郡増毛町別苅11-3
 TEL (0164)53-2922


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collet

ちょっぴりおセンチになった後に見事な黄色い絨毯で~!
ラベンダー色よりもグッと気分はハイテンションですね~\(~o~)/

それにしても、なんて美味しそうなんでしょう~~
甘エビが動いてるの~~(@_@;)
それをそのまま口の中に~~ちとエグイけど、新鮮だろうな・・・
by collet (2009-06-01 15:01) 

sarahe

今日から同じグループのなかの違うグループホームで、介護の仕事をしてきました。利用者さんが違うので、介護の仕方をサービス責任者から教えてもらいました。3日間は指導期間ということで、時給1,700円のところが1,000円となります。ただ、担当する範囲が広がるので、今後は融通の利いたシフトが組めるとのことで、頑張ってやっています。

さて、そうなんですよ~30年ぶりかな~住友石炭鉱業 赤平坑へ来たのは。新入社員で右も左も分からない若造を、北海道まで出張に出してくれた太っ腹な会社には、感謝しました。
でもね・・・錆びの浮いた大きな滑車(立坑の中を上下するエレベーターみたいな箱を上下させるもの)が、無念さを現わしているようで見ているのがとても辛かったです。

ラベンダーもいいけれど、菜の花の黄色も見事でしょう?
4人で歓声を上げました! たくさんの人が見に来ていましたし、プロの写真家が撮影に来ていたそうです。

甘エビですが、北海道増毛の甘エビは、プリプリの身が特徴で、日本一の甘エビと言われているようです。エグイけれど、新鮮で味は最高です。
by sarahe (2009-06-02 00:06) 

雀翁

私は1980年6月から1983年9月まで、富良野から車で1時間半ほどのところ(太平洋側、日高門別)に住んでいました。ですから、「北の国から」には、深い思い入れがあり、その後、何度もビデオやDVDで見ました。「ル-ルルルルル-」、キツネを呼ぶ蛍の声が今でも聞こえてきそうです。

遠くに山と雲のある菜の花畑、きれいですね。

運転手を決めるじゃんけん...厳しい世界です。

by 雀翁 (2009-06-02 19:13) 

sarahe

雀翁さんは3年間、北海道に住んでおられたのですね。日高と言うことは、サラブレッド?昆布?・・・曖昧な知識^^;
富良野の街は初めて訪れたのですが、勿論「北の国から」のロケ地巡りが目的でした。

最後の「’02 遺言」に出てきた「結ちゃん」=内田有紀がすごく素敵な女性に思われて、吉岡君と結婚した(現実の世界の話です^^;)のが、悔しい思い出となっています。(自分の非イケメンの顔とスタイルを顧みず)

蛍も可愛かったですね~。


by sarahe (2009-06-02 23:49) 

雀翁

そうです。勤めていた工場の事務所から、馬が走っているのが見えました(周りは牧場だらけ)。昆布はもうちょっと先の襟裳岬の近くが有名です。

by 雀翁 (2009-06-03 09:07) 

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