誕生日 [徒然]
昨日は妻の誕生日であった。
51歳。
仕事は休みで、家で梅とラッキョウを漬けるのに一日を費やした。
前日は夜勤明けで午前10時過ぎに帰宅し、午後4時頃まで寝ていた。
昔は誕生日と言うと真っ赤なバラ50本を買って帰ったり、ハンドメイドのシルバーアクセサリーを買ったりしていた。でも、ここ数年はショートケーキを間に合わせで買ってきたり、何となく自分としてもこころがこもらない誕生日だった。自分のことで精一杯だったこともあるが・・・。
そんなこともあって、今年の誕生日にはちゃんとしたものにしようとこころに決めていたのだが・・・。
でも、ヘルパーの仕事が結構忙しく、貧乏暇なし状態が続いたため、横浜に買い物にも出られなかった。
そこで・・・仕方がない・・・ケーキで許してもらおう（なんと軟弱な・・・）
間に合わせではなくちゃんとホワイトチョコレートの板に、「ハッピーバースデー 〇〇〇〇」と入れてもらった。
ケーキならみんな（と言っても妻と実母の3人だけだが）食べられるし、美味しいと評判のケーキだからいいかっ！
夜7時過ぎに妻に悟られないように、自転車で予約した本を買い物に行くと言って、近くのイトーヨーカドーまで走り、予約したケーキを持ってきた。
妻は乳製品が全くダメなので、チョコレートケーキが無難だったが、今一つ美味しそうではなかったので、ひょっとして食べられないかもと思いながらも一番人気の５号のケーキを買った。しかし、もしものために、マロンのロールケーキも買った。
店員に「ローソクは何本お付けしますか？」と聞かれ、51本とは言えないので「少し太いもの5本と細いもの1本つけて下さい」とお願いする。店員はきっと「孫？」あるいは晩婚だったとしたら「子供？」と思っていたのだろう、予約した客に配っている「お誕生日おめでとう」と書かれた子供受けするアニメの絵が描かれたカードをくれた。
「いや～妻の誕生日なんですよ・・・」とは、恥ずかしくて言えなかった。
言えない雰囲気を店員から感じたからだ。
持って帰ったケーキの大きな包みは玄関に置き、自転車を庭から物置に入れてそっと玄関に行って鍵を開けて包みを家の中に入れた。幸い保冷剤をたくさん入れてもらっていたので、玄関脇に置いても大丈夫だった。
夕食の支度が整って、妻が階下から「ご飯できたよ」と呼ぶ。
夕食のおかずは「餃子」だった。
そして北海道旅行で買ってきた「糠にしん」を焼いたもの。そしてサラダ。
腹いっぱいになってからケーキを食べるのもどうかと思い、玄関に行ってケーキを持ってくる。
妻はケーキを見て「ありがとう」と言ったが、「これ、たぶんダメかも」と苦笑いで言いながらケーキを切った。
ここのケーキはあまり乳臭くないはずだけど・・・ちょっと指にクリームをつけて食べてみる。
「大丈夫だと思うけれど・・・」とsarahe。
妻も指にクリームをつけてちょっと食べてみるが、「やっぱり無理だよ！」と・・・＾＾；
仕方がない、マロンロールケーキを出した。「これがいい！」と妻。
少しホットする。
そして友人から送られてきた「芋焼酎」を、ロックで飲む。
ケーキと焼酎という何とも微妙な取り合わせ。
でも、なかなか美味しい。
妻の顔を見ると、嬉しそうに笑っている。
でも、髪の毛には白いものが目立つようになった。ここ数年で凄く増えた。
妻は白髪を染めるのが嫌いだ。そのままがいいと言う。
saraheが52歳で早期退職したり、韓国への留学を決意したり、ここ1年～2年は家族を取り巻くいろいろな変化があった。子供も2人独り立ちしたが、次男は盛岡での生活が厳しいらしい。
母として子供に見せてきた毅然とした態度、父は時々裏から子供を手助けする。
今日も朝から仕事に出かけた。日勤の後仮眠して、明日午前1時半からの夜勤というシフトだ。
saraheは明日朝6時から起床介助で8時まで仕事。その後帰宅して午後5時から9時半まで入浴介助と食事介助の仕事がある。普段すれ違いの時間が多いが、ちょっとした時間を見つけていろいろと話すようにしている。
以前よりも話しをする時間は短くなったが、その内容の濃さはより増した。
saraheが韓国に留学したら遊びに来るか？と聞いたが、「いや、行かない」とそっけなく答える妻。
まあ、このくらいの密度がいいのかもしれない。
ベタベタが嫌いなお互いだから・・・。
いざという時のためにロールケーキも用意しておくなんて、さすが“長年連れ添った”ですね＾＾
人間関係も生き物ですよね～
いろいろと波を越えて分かり合っていく、、ステキなことだと思います。
by maki (2009-06-21 00:01)
マロンロールケーキ、買っておいてよかったです。妻はマロンが好きで、チョコレートが好きで・・・でも、甘すぎるのはダメ。
ケーキについてきたハッピーバースデーと書いたホワイトチョコの板、これも一口齧っただけで「甘い！」と言って食べません＾＾；
人間関係も甘すぎる「ベタベタした関係」は、新婚～5年目までですかね。
夫婦だからと言っても、もともとは他人同士。適度な距離感を持つことが重要だそうです（身に沁みて感じています）
今、盛岡に住んでいる次男から、品物が届きました。「父の日」の贈り物でしょうか？彼は私に似てこころが細やかです（誰かがウソって言ってます）
長男からは何もなし。妻の誕生日にも次男からはメールがありましたが、長男からは何もなし。この違いって・・・何だろう？
by sarahe (2009-06-21 10:25)
丸いケーキって随分食べてない気がします。
食べられないってのはちょとかわいそうですが
気持ちは十分伝わりましたね♪
ケーキと焼酎ってのもなんだかすごい取り合わせですね(^-^;
by kaotan (2009-06-21 23:03)
普段買うのは、分けて切られたケーキですよね。
今回は5号のケーキでしたが、7号となると6千円を超える値段になります。この店で一番人気のケーキだから、仕方がないかも。
乳製品全てがダメという、とても可哀想な人だと思います。が、全然食べたいとは思わないそうです。
気持は伝わったか・・・私の我儘のために、苦労かけているので、少しでも感謝の気持ちを伝えたいと思いましたが、「ありがとう」の一言だけ。
まあ、これもお互いベタベタが嫌いな人だから、いいのかも＾＾；
ケーキと焼酎ですが、意外にも合いますよ！
お試しあれ！！！
by sarahe (2009-06-22 11:01)
いいお話ですね～奥様、きっと心からお喜びだったと思いますよ。
で、この秋からは奥様とお母様二人の生活になるんですね。
お母様はまだまだお元気ですか？
まあ、奥様は医療のプロですから心配はないでしょうが・・・
老いた母を持つわたしとしては、そんな所がふと気になりました～＾＾；
by collet (2009-06-22 14:59)
心から喜んだのかどうか・・・。
京都に住んでいた頃、誕生日に赤いバラ５０本を買って帰ったんです。花束を持ってJRに乗ったのですが、乗客にジロジロ見られて本当に恥ずかしかったです。その時は本当に喜んでくれました。バラは最後にドライフラワーにして飾っていました。
実母は今年８５歳になりますが、お陰さまで元気です。今でも一人で北海道に住んでいる長男（母にとっては孫）の所へ行きます。そして毎週ハーモニカ教室に通っており、週末にはボランティアとして老人ホームにハーモニカを弾きに出かけます。自分より若い人が大勢入所しているのを見て、自分は幸せだと言っています。１００歳まで生きたいようです＾＾
でも、体力や食欲は落ちてきています。だから、留学は出来るだけ早くしたいと思っています。実母を連れて一度韓国旅行しましたが、留学中にもう一度遊びに来いよと誘っているのですが・・・どうなりますか。
by sarahe (2009-06-23 00:26)
奥様の誕生日、おめでとうございます。
ホ－ルケ－キなんて、長らく買ったことがありません。
これと芋焼酎ですか？？？ 私にはちょっと厳しいです（別々ならいいんですが）。
うちは、何かの記念日（誕生日を含む）には、外食することにしています。今年の家内の誕生日もきっとそうなるでしょう。ふだん行かないちょっといいところへ行くのです。ああ、また場所を探さなくては．．．
by 雀翁 (2009-06-23 19:13)
雀翁さん、ありがとうございます。
私もホールケーキを買うのは、本当に久しぶりです。長らくショートケーキで済ませていましたから。
芋焼酎です、ハイ。意外と合いますよ（お湯割りはいけませんが、ロックならOKです）チョコレート食べながら、ウイスキーやバーボン飲むじゃないですか・・・あれとさほど変わらないと（私だけかもしれません＾＾；）
記念日をどう過ごすか、お店探しは大変ですが、それも楽しみに変わっていくのでしょうね！私は7月に京都へ行くことになりました。京都勤務時代の同僚と、久しぶりに逢って積もる話をしようと言うことになったのです。
翁雀さんお薦めのお店がありましたら、ご紹介ください。
by sarahe (2009-06-23 19:36)