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足がつる・・・西丹沢 桧洞丸登山 [徒然]

久しぶりに丹沢へ行ってきた。昨年の12月、八ヶ岳に登りに行って以来だから、4カ月ぶりになる。
前日に支度を整え、朝4時半に起きて5時過ぎに出発。東名高速厚木ICから大井松田ICまで走るが、早朝にもかかわらず車の数が多い。やはり休日どこまで行っても1,000円が効いているのだろうか?
厚木ICから大井松田ICまでは30分掛かるかどうかという距離だが、これを国道246号を走るとなると1時間半近く掛かる。やはり信号待ちが一番大きい。

西丹沢は神奈川県山北町の北部に位置し、山深い丹沢を一番よく現している一帯だ。丹沢湖を超えて走ると、道路の最終地点である西丹沢自然教室に着く。ここに車を置いて準備を行なう。先月末に降った雪が谷筋で残っているようだ。上はガスがかかっており、気温も低いということを聞いた。
この地点の標高は540m。桧洞丸の標高は1,601m。標高差1,061m。午前7時20分、いざスタート!

10分ほどは林道を歩く。オートキャンプ場に咲く桜。キャンプ場はまだオープンしておらず、とても寂しい雰囲気に桜の花も負けそうだった。
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そして最初の道標がこれ。桧洞丸(ひのきぼらまる)まで4.8kmと書かれている。登山ガイドブックでは休憩時間を含まずの時間は2時間50分だ。休憩時間や写真を撮る時間を入れて、目標時間を3時間半とした。
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丹沢山地では表土が雨水に浸食されて流され、下の固い岩盤が露出している所が多い。登山道もその例にもれず登山道崩壊が進み、今回の登山道では木道を金属パイプと太い金属ワイヤーで固定しているところが幾つもあった。私が通るとギシギシ音がし、左右に揺れるので嫌だった。
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この花の名は?
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暫く行くと「みつまた」の群生地があった。何故このような所に?花をじっと見てみると、とても可愛らしい。
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これは河原の手前に咲く「マメザクラ」?の花???ヤマザクラ?
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さて、ここまでは大した登りも無く余裕だったのだが、この河原を過ぎてから桧洞丸の支尾根の一つに取りつくと、運動不足の身体・足・腰・・・これらが悲鳴を上げてきた。
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鎖場や急なガレ場が連続し、汗は全身から滴り落ち、呼吸は荒くなって苦しい。運動不足の身体にはとてもこたえる。
標高差1,000m・・・何でもない軽い軽いと思っていたが、事実数年前は何ともなかったこの尾根だけれど、今日はとても辛い。やはり普段から身体を鍛えていないと、登山は難しいかもしれない。
所々にある道標の数字=桧洞丸〇〇K・・・この数字がとても長いように感じられ始める。
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下ばかり見て歩くものだから、こんな落し物が嫌でも目に入る。鹿の落し物。気づいた時には、もう踏んでいる。
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これが最後の道標だろう。0.6Kとの表示。ここの標高は1,580m。腕時計にはコンパス・気圧・標高が表示できるので、何度となく標高の表示を確認しては「あと何K・・・」とため息をついてきた。それももう最後か。
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漸く周囲を見渡す余裕もでき、丹沢山系の山並みを写した。稜線近くでは下から湧き上がったガスが、あっという間に周囲を覆って視界を遮る。そしてとても寒い。吐く息が白くなっている。汗で濡れている衣服が、身体から熱を奪っていく。
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最後のところ。山頂付近はバイケイソウの群生地となっているため、木道が続いている。そしてブナ。立ち枯れしているものも多い。酸性雨の影響だと言われている。生きているブナの芽吹きは、5月に入ってかららしい。まだ固い蕾の状態だ。2枚目の写真にあるブナの幹は真中がえぐれており、その中には何と雪が残っていた。沢筋には多くの雪が残っているが、山頂付近のブナの幹の中にも。
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そしてやっとやっと・・・桧洞丸の山頂に。1,601mの標が立っていた。
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3時間かかって辿りついた。すぐに濡れた衣服を着替える。ゴアテックスのウエアを着て、手袋を履く。それでも寒い。コンビニで買ってきたパンを2個食べる。いつものようにカレーパンとアンパンだ。そしてお湯を沸かしてコーヒーを飲む。ウマイ!!!!!
登山者は10人くらいいただろうか、皆さん写真を撮り着替えると簡単に食事をしてすぐに下山を始めた。時より下からガスが湧いてきて、視界はあまり良くない。その合間を見計らって、山頂の写真を撮る。
ここのブナが「神奈川の美林50選」に選ばれている。
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でもね~周囲のブナ林はというと、立ち枯れが目立つ。悲しいね。
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ここからは犬越路を経由して帰ることも出来るが、今日は来た道を帰ることにした。確か数年前にこの犬越路を経由して下山したことがある。途中に何ヵ所かの鎖場があったと記憶している。
そしてここから丹沢山系で一番高い山主峰の「蛭ヶ岳(ひるがたけ)」1,673mへ行くことが出来る。丹沢主稜縦走というコースがある。1泊2日で休憩時間を含まないで、12時間30分を歩くコースだ。丹沢山系の主だった山々を巡る縦走コースで、昔々そのまた昔に私もこのコースを歩いたことがある。今の体力では難しい。
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さてさて、食事もしたしじっとしていると寒くて仕方がないので、そろそろ帰ることにする。問題はこの下山途中で起こった。段差のある下り道は、疲れ切った筋肉にさらにダメージを与える。
突然筋肉が痙攣し始め、足がつってしまったのだ。暫く休むと痛みは無くなるが、また歩き出すとすぐに痛くなる。これには参った。ガイドブックで「足がつったらアリナミンを飲むと効く」と書かれていたので、ザックに入れてきたのだ。半信半疑だったが、これが効いてくれたのだ。飲んで10分ほど休むと、足の痛みはほぼ消えていた。
恐る恐る道を下って行ったが、途中何回か軽い痛みはあったものの大きなダメージを伴う痛みは無かった。
こんなことがあったので、下りは2時間半ちかく掛かってしまった。
駐車場近くには、こんな花が咲いていた。ツツジの仲間だろうか?
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そして、帰り路にある中川温泉で汗を流し、疲れた身体を暫し休めて家路に着いた。
一日たった今日は、身体全体がとても痛くてたまらない。でも、また行きたい。
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