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韓国旅行~2009.3.02-3.05② [韓国旅行]

今回の韓国旅行では、初めて行く妻と一緒の写真を多く撮ろうと思っていましたが、街中では撮れないし2日目は一日雨だったし、お店で食事を撮ろうとしたけれど何となくそんな雰囲気でもなかったし・・・。
だから、3日目にスウォンに行った時と帰りに寄った南大門市場の写真しかありません。

イテウォンからスウォンまでは地下鉄で行きました。
イテウォンは地下鉄6号線なので2つ目のサムガッチ(三角地)で4号線に乗り換えます。そしてクムジョンで1号線に乗り換えて4つ目がスウォン駅になります。だいたい1時間20分ぐらいかかりました。それでも交通費は1,600ウォン(102円)ととても安いのです。
ソウル駅からセマウル号やムグンファ号という国鉄の特急・急行もありますが、安く行こうと思っていたので地下鉄にしました。

スウォン駅はとてもモダンで多くの人で賑わっていました。
一昨年と昨年も訪れていましたので、勝手は知っていましたが、世界遺産のファソン(華城)までのバス乗り場が分からず、駅前にある観光案内所へ行きました。韓国語で尋ねて韓国語で説明してくれたのですが、貰ったパンフレットは日本語のものでした^^;
自分では完璧に喋ったつもりなのですが、イントネーションや顔形で日本人と分かるのでしょうね。
韓国語で喋っても帰ってくる言葉が日本語だったりすると、もう最悪です。自尊心を粉々にされて・・・もう立ち上がれなくなります(泣)

この写真はスウォンのファソン入り口前で、李氏朝鮮時代の警護員達のアトラクションを見学した後、そのうちの一人に声をかけて一緒に写真を撮らせてもらったものです。
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下はアトラクションの写真です。動きが素晴らしく、衣装も華麗でした。
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次は中へ入ってから撮ったものです。
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この写真のバックは、長安門です。焼失したソウルの南大門より大きな門です。

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どれもこれも韓国ドラマ「チャングム」に出ていたようなものばかりです。
また、ファソンの城郭も素晴らしい。今回で2回目のファソンですが、何回行ってもその度に新たな発見があります。そして街行く人との触れ合いがあります。韓国語で優しく話しかけると、笑顔で応えてくれる人々。昔の忌まわしい過去がありましたが、これからも隣国同士協力し理解に努めたいと思います。



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韓国旅行~2009.3.02-3.05① [韓国旅行]

昨年の8月以来の韓国旅行に行ってきました。今回は初めて妻を連れての訪韓でした。韓国に関しては全く興味を示さなかった妻ですが、このウォン安で韓国製品が安く手に入るとの思いだけが、今回の訪韓の目的だったようです。
3月2日(月)病院の日勤を終えた彼女は、京浜急行の乗り継ぎの良さに助けられて、搭乗・出国手続きに必要な時間ギリギリに間に合ったのでした。saraheは失業の身なので、ゆっくりと自宅を出て横浜から高速バスで25分の羽田空港へ向かいました。
羽田空港の国際線ターミナルは、第2ターミナルから連絡バスに乗って行きます。
韓国線はキンポ国際空港に到着するとても便利なフライトです。横浜からだと成田はJR成田エクスプレスか高速バスを利用しますが、2時間近くかかりますし交通費もばかになりません。その点羽田は近くて安いから、余裕を持って旅に出ることができます。

sarahe達は20:05発のKAL(大韓航空)でした。が・・・乗客の一人がパスポートが見当たらないと言うことで、それを探す間待っていました。そんなことでキンポ空港に到着したのは、予定時刻を30分近く過ぎた夜11時過ぎでした。最初から何やら今回の旅の内容を、象徴するような嫌な感じがしました。

それにしてもウォン安やオイルサーチャージの値下げの影響で、韓国へ行く日本人の数は半端ではないくらいに
増えていると聞いていました。なるほどもの凄い数です。人・人・人・・・。丁度大学生や短大・専門学校生の卒業式の後だったので、就職前に記念旅行に行く若い男女が多かったです。圧倒的に女性が多かったです。

キンポ空港に着いたのが夜の11時過ぎ。荷物を受け取ってターミナルを出たのが11時半を回っていました。そんなこともあり、イテウォンにあるハミルトンホテルまではタクシーで行くことにしました。一般タクシーですがちゃんとメーターが付いているので、昔のようにボラレル心配はありません。25分位で着いたように思います。ハミルトンホテルは地下鉄6号線のイテウォン出口の前にあって、地下鉄でどこに行くのも歩かなくて済むので、とても利便性の高いホテルでした。

ホテルで一休みして近くのコンビニに買い出しに行きました。ビール・おつまみ・ミネラルウォータ・コーヒーなど。妻は小さな計算機を持参しており、熱心に日本円に換算しては驚きの声をあげているのです。ビール350mlが国産で1700ウォン=110円程度。これは安いと思います。外国産のビール「バドワイザー」でも2500ウォン程度ですから・・・。でもね、韓国の物価水準と日本のそれとをストレートに比較してもあまり意味はないのです。韓国人にとってみれば、この金額でも結構厳しい値段だといいます。
韓国で日本語講師の仕事をした場合の報酬を調べましたが、1か月180万ウォン~200万ウォン=12~13万円の水準ですから、月収との比較でみれば逆に韓国の水準の方が高いくらいと思います。
日本から旅行に来ている観光客には、持ってきた日本円の高さに満足するのでしょうが・・・。

さて、ハミルトンホテルは韓国では中級ホテルの位置づけです。イテウォンには米軍基地がある関係でアメリカ人の利用が多いのですが、それに負けないのが日本人観光客の多さです。saraheの部屋の隣が日本人の若者でして・・・夜中の3時頃御帰還のご様子で、女の子のグループと男の子のグループが大きな声で談笑している、というかバカ騒ぎをしていて煩いのなんのって・・・saraheはいつ怒鳴り込もうかと思ったいたのですが、saraheより前にその部屋の向かいの宿泊客(たぶん日本人)が注意しに行ったようです。
アルコールも入っていたので気が緩んだのでしょうが、何とも恥ずかしい行為でした。
そんなことがあったので寝不足気味の2日目の朝は少し寝坊しました。朝一番で明洞(ミョンドン)に行っておかゆ専門店の「味加本(ミガポン)」に行く予定でしたが、出遅れてしまい9時半ごろ到着してみたら・・・何と店の前には行列が出来ていて・・・それも全員日本人。店内もほぼ全員が日本人。雨が降っていたのですが、傘を差しながら行列に並んでいると、道行く韓国人が奇異の目で通り過ぎていくのが分かりました。
そして、韓国のメディアが取材に来ていて・・・カメラを持ち込み店内の様子とインタビュー、行列に並んでいる日本人にインタビューしていました。

スタッフが店主と話している韓国語を聞いていたのですが、ウォン安のために多くの日本人が来てどう思うかとか何をオーダーしているのかとか値段はどうかなどを聞いていました。
その店のお勧めメニューは、アワビ粥とエビ粥でした。粥だけで1万ウォン程度します。
普通の庶民の食堂(シクタン)では3000~5000ウォンで十分美味しい韓国料理が食べられるのですから、朝食だけで1万ウォンは韓国の庶民からすれば破格の値段なのでしょうね。
そんなことを考えている自分もまた「そのような日本人の一人」なのですから・・・。

2日目は朝から冷たい雨が降っていました。ミョンドンから見る南山(ナムサン)の上部は、白くなっていたので雪が降ったのですね。妻に今日は李氏朝鮮の宮殿へ行こうと思うけれどと話したのですが、雨も降っているし今日はショッピングしたいと言うので、ミョンドンの化粧品店MISSHAでコリアンコスメを買うことにしました。ファンデーションが19800ウォン(1270円)洗顔クリーム9800ウォン(630円)、男性用洗顔クリーム7000ウォン(450円)などを看護師仲間へのお土産も含めて、多数お買い上げでした^^
そしてロッテ百貨店の10階・11階の免税店でコーチのパスケースを2点お買い上げ。saraheは椅子に座って待ちくたびれて・・・。

 その後はようやくsaraheが買い物に行く番に。ミョンドンからチョンノ3ガまで地下鉄で行き、「ソウルレコード」というCDやDVDの卸の店に。でも、インターネットで探したその店ですが、載っていた地図がいま一つ正確でなく、道行く人に何回尋ねたか。最後にコンビニの女性が教えてくれたのが正解でした。30分くらいウロウロしてました。お店にはもの凄い数のCD・DVDがあって、ハングル順に並んでいるはずがそこには無くて、店のお姉さんに助けてもらいました。
박 정현「 10ways to say I love you 7 集」  린 「Let go, Let in, Its a new day 5集」 SHIN HYE SUNG 「SHS 3rd SIDE 1 LIVE AND LET LIVE 」 「3rd SIDE 2 KEEP LEAVES 」 황진이 OSTの5枚です。
박 정현と린は出たばかりのホヤホヤです。SHIN HYE SUNG は男性グループ神話のメンバーで、同じグループの「ミヌ」と並んで人気のある人です。シン・へソンやミヌは個人でも幾つかのアルバムを出しています。
saraheはシン・へソンの声が好きなんです。
この5枚を買って5万4000ウォンぐらいだったと記憶しています。日本円では3460円くらい。1枚700円!!!

これは박 정현 「 10ways to say I love you 7 集」
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これは린 「Let go, Let in, Its a new day 5集」
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これは SHIN HYE SUNG 「SHS 3rd SIDE 1 LIVE AND LET LIVE 」
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これはSHIN HYE SUNG  「3rd SIDE 2 KEEP LEAVES 」
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そして황진이 OST
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今日は황진이 OSTを聴いています。
「그대 보세요」を歌う女性歌手 최 해진 の切ない声が何とも言えないな~。
今度はこの人のCDがあるか調べてみよう。

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韓国放浪~番外編③ [韓国旅行]

昨年11月末に4泊5日でソウルへ行った。
そのすぐ後で、大事件が起こった。
あの「南大門」が放火されたのだ。韓国国宝第一号だと思ったが、それを放火されて殆どを焼失してしまった。

毎回ソウルを訪れると必ず「南大門」を見に行った。
これは昨年11月に撮った「南大門」である。

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これは夜の南大門。右端に月が見える。ライトアップされた南大門は、それは美しかった。

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8月に行った時は、修復工事中であった。周囲をフェンスで取り囲み、一部中が見えるようにしている。
文化財保護体制の不備と初期消火の不手際が指摘された。その後どうなったのか・・・。
犯人はどうなったのか・・・。

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ソウルの街並みのなかで好きな建物がいくつかある。
まずは旧ソウル駅の建物。
この建物は東京駅とよく似ている。中国の瀋陽駅だったかな・・・この3駅が建物としては姉妹なんだそうだ。

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これは新世界百貨店の北側にある建物。日本統治時代のものだ。
重厚さがあり好きだ。

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こんな現代的なビル。
面白くもなんともないが、子供の頃橋を作ったりトンネルを掘ったり高速道路を作ったりビルを建てたり、こんなことを仕事にできたらいいな~~と思った時期があった。

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でも、数学が苦手物理もあまり好きではない・・・英語・地理・歴史・国語が大好き・・・典型的な文系人間だったから、理系の建築系・土木系へ進んで夢を実現することは出来なかった。

韓国では地方都市も含めて、建設ラッシュが続いているようだ。
慶州からソウルへ戻る列車の車窓からは、クレーンがいくつも見えてマンションや工場を建設しているのが見えた。
最近のウォン安で輸入原材料の価格がアップしているようだ。
でも、その分輸出が好調なのかな?
国内需要はどうなのだろうか?

来年また韓国へ行くが、その時はまた違った顔を見せて欲しい。

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韓国放浪~番外編 [韓国旅行]

今回の韓国地方巡り5泊6日の旅で、お土産として買った物のいくつかを紹介しよう。

今日は「安東焼酎(アンドン ソジュ)」を紹介したい。
ハフェマウルへ行った時に、是非とも行きたかったところがあった。「焼酎博物館」なるところだ。
だが、今回のアンドン行きの目的は、ハフェマウルを見ることだったから、ここで灼熱地獄にやられて・・・とても焼酎博物館に行く元気がなかった。

そんなことがずっと頭の片隅にあったのだろう。帰国日のインチョン空港、免税店を探しまわった。
実は韓国語の先生のお母さんから頂いた「手作りキムチ」を機内持ち込み荷物の中へ入れていたのだが、何となくキムチの匂いがしたのだろうか・・・係員が荷物を開けろと命じるのだった。あ・・・これはダメだ(観念)
これは何か???って・・・匂いで分かるでしょう?あんたが命じたのはこの匂いが原因でしょう?

「キムチは機内持ち込みができません。再度カウンターで預けてください」と言われ、お盆休み最終日で混雑がひどい成田行きのKALカウンターへ持っていった。

そんなこんなで・・・搭乗ゲートまで歩いて行くのも辛かったのだが、「安東焼酎」は是非とも買いたいという思いだけで、限界に近い身体をあちこちと動かしたのだ。

ようやく見つけた。国家指定名人の作になる「安東焼酎」!

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これなんですよ。
免税店で40US$=約42,000ウォン。現地で買えばもっと安かったのにと思いましたが、荷物を全部持って歩いた今回の旅では、そういう荷物を増やすことはNGだったのだ。仕方がない。

でも、私は知らなかったのだ。この焼酎がすごいものだということを。

栓を開けてみた。ぷ~ん・・・と匂う。
氷を入れたグラスに注ぐ。
ロックで飲もうと口に含んだが、ななななななな・・・なんだ・・・これは。
強烈な味。というかアルコール度が高い。
のどが焼けるような感じだ。

それもそのはず。良く見たらアルコール度45度だった^^;
日本の焼酎でも高いのは35度くらいか。泡盛とかべらぼうに高いものもあるが・・・。

安東焼酎は「米」から作られる。
ロックでなんてとても飲めない。
炭酸と梅エキスを入れて、焼酎の梅エキス割りにした。
それでも飲むのが辛い。
あ~あ、妻には「何でこんなアルコール度の高いもの買ってきたのよ!」って文句言われるし。
25度位のつもりで買ったのがいけなかった。良く調べもしないで・・・イケナイイケナイ^^;

その後、韓国 国家指定名人の手による安東焼酎は、一度も飲まれないまま台所の隅に追いやられたままになっている。(うちにいる犬・・・ヨークシャーテリアもこの焼酎には近づかないのである)
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韓国放浪~慶州の古墳群や世界遺産の建造物に新羅の都を思う [韓国旅行]

念願のプルグクサを見ることができて、とても気持ちが良い。なにか喉に詰まっていたものが、すっと取れたような感じだ。街までバスで戻って、今度は新羅時代の古墳や離宮、天文台などを見ることにした。市内に点在するので、レンタサイクルで見て回ることにした。時間は午後2時を過ぎていた。高速バスターミナル周辺には、多くのお店がある。一番安い店を探し午後7時までに返すことで、4,000ウォンで借りることにした。
店のおばちゃんはまるで商売をする気がない。息子に客が来たと顎を上に挙げて教えて、自分は昼寝をしている。
息子は私の拙い韓国語に付き合わされて可哀想だ。
最後は英語でコミュニケーションが成立する!

最初は市内中心部に整備された古墳公園に行く。
広大な敷地に多くの古墳があり、遠い新羅の時代にタイムスリップしたみたいだ。未だに多くの古墳に誰が埋葬されているかも分かっていない。ただ、新羅歴代の王か王族の古墳ではないかと言われている。

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どうです・・・すごいでしょう? これらは「世界遺産」として登録されている。
これらが街なかにあるのだ。勿論、古墳公園として整備しているし料金1,500ウォンをとるが、それにしても見事に残されている。

次に向かったのは、これも世界遺産である「チョムソンデ」である。これは新羅の時代に建てられた、東洋最古の天文台だそうだ。星を観測して占星術や農耕の歴、気象観測、国の治世などに利用されたらしい。

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コスモスに似た花の向こうに「チョムソンデ」が見える。遠い新羅の時代にも、同じ景色を見ていたのであろうか?

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この後、「アナプチ」と呼ばれる新羅第30代文武王によって647年に造成された離宮の庭園に向かった。ここも世界遺産に登録されている。キョンジュには、いたるところに世界遺産に登録されている建造物がある。日本で言うと京都みたいなところなのか?

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池の反対側に回り込んで、離宮の池全体を広角レンズで撮ってみた。

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新羅の時代に、ここで恋を語らっていたのだろうか?
ふと・・・そんなことを考えてしまう。

さてと・・・街に帰るとするか。
ふと空を見た。そこには虹がかかっていた。遠くで雷雨でもあったのだろうか?

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街へ帰る途中に、ハスの花がいっぱい咲いている池があった。
池の真ん中には、東屋みたいな建物があり、人が休んでいた。
蓮の花は綺麗だ。

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そういえばアンドンのハフェマウルにも、大きな蓮の池があった。
韓国には蓮の池が多いのだろうか?

最後にキョンジュ駅の建物。
街のイメージに合わせるように、屋根の形や建物全体が作られている。

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そして駅前の大きな通りのスナップ。
歩道にたくさんのパラソルがあるのが分かるだろうか?

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これはおばさん達の店なんだ。
個人商店なんだろうな~。
このパラソルは延々と続いている。
お陰で歩道は歩くことが出来ない。
自転車は怖いけれど、車道を運転しないといけない^^;
韓国のドライバーは恐ろしいから、自転車で車道を走っている間は、気が気でなかった。

漸くレンタサイクルの店まで戻ってきた。6時を少し過ぎたところだ。

慶州の街は素晴らしかった。プルグクサから始まって古墳群や様々な世界遺産の建造物。
本当に堪能した。

でも、悲しいかなその多くは豊臣秀吉の朝鮮出兵・・・所謂 文禄・慶長の役で焼かれてしまった。そして、残ったものも朝鮮戦争で破壊されてしまった。二つの戦争で・・・貴重な歴史遺産が失われてしまった。
いまある多くのものは、その後李氏朝鮮時代や朝鮮戦争後に再建されたものが多いと聞く。



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韓国放浪~夢にまで見た불국사 ② [韓国旅行]

いよいよプルグクサの核心部分へ足を踏み入れる。しかし、静寂ななかに佇むプルグクサをイメージしていたのに、なんと夏休みを利用して小学生が修学旅行に来ていた。その騒がしいこと・・・いっぺんにイメージをぶち壊される^^;

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下の写真にある青雲橋と白雲橋は、プルグクサの一番の見どころだ。石を使った建造技術に驚く。これらは国宝に指定されている。観光ポスターやガイドブックには、必ず登場する景色だ。

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私はこの景色が見たくて、はるばる韓国・慶州まで来たのだ。
しばしこの姿に見とれてしまう。
本当はタバコを吸いたいところだが、ここは禁煙指定。仕方がない・・・・・。

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さて、それでは次の場所、「大雄殿」に向かう。
緩やかな坂を登ると、入口がある。そこを入ると・・・うぁ~~素晴らしい!!!
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「大雄殿」はプルグクサの本殿にあたる。
そして二つの石造りの塔がある。「多宝塔」と「釈迦塔」である。これらも国宝だ!!!

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さすがに世界遺産。スウォンのファソンも良かったけれど、プルグクサもまたいい。
プルグクサは韓国最大の仏教建築である。遠い昔、新羅の大寺院だったのだ。日本人の私はやはり仏教建築がこころに沁みる。私は仏教徒ではないが、何故か仏教建築を見ると、こころが和むから不思議だ。
西欧の建築も素晴らしいし好きだけれど、こころが強く惹かれていく感じはそこにはない。

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上の写真は、大雄殿にある本尊「釈迦牟尼像」だが、私は写真を撮ってしまって注意された。写真を撮ることが禁じられていたのだ。でも、どこにもそれらしきことが書いてなかったように思う。

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上の建物の壁面には、このようなものが描かれている。↓

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下の写真も素敵な風景である。木々の緑と瓦や石が見事に溶け合っている。

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また、この写真も気に入っている。↓

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こうして一回りしてくると1時間ぐらいだろうか。私はそれよりずっと時間をかけて見て回った。しばしば立ち止まり、建築物を眺めては、遠い新羅の国を思う。

また元の場所に戻ってきた。
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さて、戻るとするか。
途中に見事な池があった。しかし、水はというと「泥水」である。これは酷い。
日本風には清らかな水が流れ、鯉が優雅に泳いでいる・・・こんなイメージなのだが・・・。

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↑このお土産屋さんで、ブレスレットを買おうとしたのだが、5,000ウォンもするのである。
日本円にすれば500円余りなのだが、韓国では夕食が食べられるのである。それを思うと買えなかった。

昼食をどこでとろうか考えていたのだが、プルグクサ周辺の食堂はたぶん高いだろうから、ひとまずキョンジュの街まで戻ることにした。

それにしても凄い暑さ。
バスのクーラーもあまり効いていない。
飲料水ばかり飲んでいる。そして汗を大量に掻いている。
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韓国放浪~夢にまで見た불국사 [韓国旅行]


嫌な思いをしたアンドン。
一夜明けた8/14日。この日も朝からTVを観ていて、またも不快な思いになった.
もう皆さんお察しだと思いますが、明日は8/15日光復節・解放記念日である。したがって、前日からもう特集が組まれているのである。私が見ていたTVは、韓国名「独島(독도)」日本名「竹島」の領有権の問題を取り上げていた。いかに日本の主張が誤りであるか、その島が歴史的にみて韓国の領土であることを、これでもか、これでもかと、見るのが嫌になるほどいろいろか角度から分析し、正当化していた。

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上の人は昔独島の守備隊に属しており、独島で生活していた方だ。その人のインタビューが、延々と流れていた。
もういい・・・もういい・・・あんたらの言うことは分かった。分かったけれど、理解したわけではない。これは国際法上きわめて微妙な問題であり、そう簡単に決められる筋合いのものではないからだ。
どちらの領土であっても、それがお互いの喉に刺さった棘であることは間違いがない。

TVは更にエスカレートしていく。何と・・・日本の「対馬」は韓国の領土であると言い始めたのだ。これには正直呆れた。
昨夜の焼酎3本の酔いがまだ残っている。ぼ~っとしている脳みそに、こういう難しい話しは辛いものがある。

さあさあ、気持ちを切り替えて・・・まずはシャワーでも浴びるか。
二日酔いの頭に、冷たいシャワーを浴びせ、眠りから覚ます。

今日の予定はキョンジュまでバスで行くこと。そして夢にまで見た世界遺産「불국사(佛國寺)」へ行くことだ。
バスは7:30分発だから、まだ30分ある。
でも朝食のパンを買うために、早めに宿を出た。

アンドンの市外バスターミナルは、朝早い時間帯にもかかわらず、結構人がいた。そして軍服を着た兵士が多かった。休みをもらって帰省するのだろう。アンドンには韓国軍の駐屯地があった。昨日、ハフェマウルに行く途中でバスから見えたのだ。

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この窓口でキョンジュまで1枚チケットを買った。
ふとターミナルの裏側を見たら、そこにハルモ二が店を開いていた。アンドン名物「安東焼酎」だ。

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路地裏はこんな感じ・・・
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7:30分発のバスは울산(蔚山ウルサン)行きだった。蔚山はご承知のとおり「現代ヒュンダイ」グループの企業城下町である。キョンジュ経由だった。
このバスも3列シートの優等バス。

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二日酔いで頭がガンガンする。
食欲はあまりないけれど、コンビニで買ったパンをオレンジジュースで胃へ流し込む。
しばらくすると睡魔が襲ってきて、眠ってしまった。
バスが停車したので目が覚めた。ここはどこなんだろう?まだ高速道路だった。ここはどこかのSAだ。場所を確認。どうやらテグの手前らしい。
まだかかるな・・・そしてまたうとうとしてしまう。

高速道路を下りた気がして目を覚ました。
看板を見ると、경주慶州と書いてある。
いよいよ新羅の都に来たという興奮を覚える。

市外バスターミナルで降りる。私一人だけがキョンジュで降りた。他の乗客は、蔚山まで行くのだろう。
10:30分過ぎに着いたが、ここもまた強烈な暑さである。
昨日のアンドンに負けず劣らず・・・これはキツイな~。。。


まずは宿探しからスタートした。
市外バスターミナルの前に、キョンジュの観光案内所があったので、そこで宿を紹介してもらおうと思った。
ここも韓国語か英語しか通用しない。
仕方がない、また覚束ない韓国語でお願いしてみる。
ガイドブックに載っていた「キリンジャン」という旅館を探しているけれど、どこにあるか教えてください・・・byアジュシ
アガシは案内所を出てくれて、指で探している旅館を示してくれた。あった・・・近いな。。。
アガシにはお礼を言って、いっぱいの荷物を提げて歩いた。

ガイドブックには1階が食堂と書いてあったけれど、既に止めていた。フロントでおやじさんに宿泊したいこと、料金はいくらか、カードは使えるか・・・これらを聞いた。ここは1泊30,000ウォンだった。
バスダブがあって、部屋は綺麗だった。そしてオンドル部屋でなく、ベッドだった。

荷物を置いて、早速世界遺産「プルグクサ」へ行こう!
しかし、その前に銀行へ行って両替をしないと・・・ウォンがもうない。
地図で探すと、国民銀行が5分ほどの所にあるようだ。
ここでもお嬢さんが愛想の良い笑顔で迎えてくれた。
「マネーエクスチェンジ(ここだけ英語)ハゴシップンデヨ~ケンチャンスムニカ?」
「ネー、ケンチャナヨ」
でも、自分ではやらずに、隣にいた男子行員にバトンタッチしてしまった。う~ん・・・^^;
銀行はレートが悪いと聞いていたので、今日使う分と明日のソウルまでの分を両替しようと思い、1万円だけ両替した。
そして男子行員に「プルグクサへ カゴシップンデヨ~。 ボスタヌンゴシ オディエイッソヨ?」と聞いた。
前の道を真っすぐ行って、消防署の所を右に曲がるとバス停があると教えてくれた。

ここでバスの10番・11番を待つ。すぐに11番のバスが来た。1,500ウォンを前払いして、クーラーの効いた席に座る。
30分ほど乗って、プルグクサで下車する。ここでも観光案内所があって、プルグクサの地図をもらった。
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ダラダラした坂を登っていくと、露店のお土産屋さんがたくさん並んでいる。みんなアジュンマ?ハルモニ?がやっている。コーヒー・ミネラルウォーター・ジュース・・・そして木でできたブレスレット。干支それぞれにブレスレットがあり、なにやら書き込まれている。手に取って見ていたら、5,000ウォンだという。高いな~。止めておこう。

しばらく行くと大きな門が見えてきた。あ~~ここからがプルグクサだ!!!
しばし感動。。。

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世界遺産に登録されていることを示す大きな石があった。
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4,000ウォンを払って山門の中へ入っていく。
最初に現れた門には、木彫りの像が4体収められていた。日本の有名な運慶が造ったような感じがした。

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取りあえずここまでを1回目とします。

プルグクサの核心はこの次からということでご容赦を^^;

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韓国放浪~ひどく恥ずかしい思い [韓国旅行]

今回の韓国放浪の旅は、宿泊先を全て現地で探した。
12日-ソウルの旅館 13日-アンドンの旅館 14日-キョンジュの旅館。そうして15日にスウォンの先生の実家で食事をした後、ソウルへ戻っての宿泊場所探しで大変恥ずかしい思いをした。

雨の中重いスーツケースを引いてカメラバックを肩に掛け、リュックサックを背に傘をさしてチョンノ3ガの街を彷徨い歩いていた。
12日に宿泊した旅館に行ったのだが、満室で泊まれなかった。付近にあるガイドブックに載っている安宿もダメだった。
雨に打たれて濡れ鼠のようになりながら、付近一帯を歩いた。
もうこうなったらモーテル(日本で言うところのラブホだった)でも仕方がないと決めて、ネオンがケバケバシイあるモーテルに入っていった。フロントには若い男女がチェックインの手続きをしていた。
ともに学生風だったが、女性は可愛い子だった。

そのアベックがエレベーターで部屋へ行った後、私のチェックイン手続きを行なった。
韓国語しか通じない若いアンチャンが二人いた。
「2泊したいのだけれど、部屋は空いているか?」と聞いた。「開いているが・・・1人ですか?」とずぶ濡れのオジサンを訝しげに見ながら答えた。「ええ、私1人ですが・・・」とオジサン。
オジサンは「1泊いくらですか?」と聞いた。「宿泊は○○時以降からで・・・(後は聞き取れず)」
「2泊でいくらですか???」と聞いたのだが、たぶん「12万ウォンです。でも9万ウォンで・・・・・・(聞き取れず・・・理解できず)」と答えたような・・・。「現金は6万ウォンしかないので、カード大丈夫ですか?」と聞くと、「大丈夫です。カードはどのカードですか?」と聞くので、私は財布から「JCBカード」を出して見せた。

そうしたらお兄さんは、すぐにカードを機械に通して手続きを始めた。
「サインしてください」と・・・オジサンは言われるままにサインをして、お兄さんからカードとサインした紙切れ+部屋の鍵を渡された。
701号室だった。エレベーターに乗って部屋に入ると、正しくラブホである。
部屋の色使いや調度品も、いかにも・・・っていう感じである。
「仕方がない。部屋がなくて野宿するよりはいい」
流れ出る汗をタオルで拭いて、エアコンを入れる。
ガラスで仕切られているバス+シャワーブースを覗く。
すごく綺麗!!!
今まで安宿で汚らしいところばかりだったので、その格差に溜息をつく。

いっぷくしたところで・・・不安が頭をもたげてきた。
9万ウォンで2泊OKなんだろうか?1泊9万ウォンだったらどうしよう?1泊1万円近い値段だな・・・これはマズイかも・・・。
確かめなければいけないな・・・
どう言って話せばいいのだろうか?
韓国語の文章を、必死になって考える。
そして・・・フロントへ電話をかけようと思ったが、フロントの電話番号が分からない。
電話機には何も書いていない。モーテルの案内書を見た。いくら探しても分からない。だいぶ焦っている。。。
もう一度最初から案内書を読む。あった・・・最後のほうに「0」と書いてある。

「確認したいのですが・・・9万ウォンは2泊の値段ですか?」 「いえ、1泊の値段です。明日の10時までにチェックアウトしてもらいます」とのこと。ひぇ~~~・・・マズイ!!!
「申し訳ないのですが、キャンセル(ここだけ英語)したいのですが・・・大丈夫ですか?」とものすごく低姿勢になってお願いする。
「少し待ってください」と言ったかと思ったら「ガチャ」と電話が切れる。「?????」何なんだ???

しばらくして、ドアをノックする音が聞こえるので、ドアを開ける。するとお兄さんが1人立っていて、中に入ってくる。
バスルームを確認して「使っていませんか?」と聞くので「使っていません」と答える。
部屋を一通り見回してから「キャンセル大丈夫です」とお兄さん!
「すぐに降りてきてください」と言われた。
次のお客さんが来たのかな・・・

フロントでもう一度カードを使って、マイナス処理をした。
「韓国語が分からなくて、申しわけありません」と頭を何度も下げて誤る。
そこへまた1組のアベックが・・・・・・
こちらは年配のアベックだ。「達者なことだ・・・」と呟いて、モーテルを後にする。
またまた雨の中をゴロゴロとスーツケースを押す音が響く。

チョンノ3ガの地下鉄出口まで来て、疲れ果てて・・・タバコを吸うことにした。
ふっ~~と溜息ともとれるような大きな息を吐いて、周囲を見渡す。
赤いネオンサインが見えた。
これもモーテルだ。。。
でも、行くだけ行ってみようか。
200mくらい歩いた右手にそのモーテルはあった。
これはモーテルと言うよりは旅館と言ったほうが正しいような建物である。

荷物を置いてフロントとおぼしきガラス戸を開けて「こんばんは」と挨拶する。なかからアジュンマが出てきた。「2泊したいのですが・・・大丈夫ですか?」と言うと「1人ですか?」とまた聞かれる。「ええ、1人です」・・・アジュンマは私を上から下までジロリと見て、「大丈夫ですよ」と答える。「1泊いくらですか?」と聞くと「2万5千ウォン」と・・・ああ、安い。ここにしよう。。。2泊なので5万ウォンを払って鍵をもらおうとすると「あっ、土曜日は5千ウォンプラスなので、あと5千ウォンください」と言われる。

やっとのことで・・・本当にやっとのことで、宿を見つけることが出来た。
ホテルは高いので全て旅館でと思って臨んだが、最後の最後でこんな恥ずかしい思いと苦労をするとは・・・・・・

まあ、これもいい経験かな!
少しぐらい高くても、日本で予約できるホテルがいいな。。。
今度からはそうしよう。
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韓国放浪~ソウルからアンドンへ [韓国旅行]

韓国放浪の旅2日目のスタートである。
今日は동서울 버스터미널(トンソウル バスターミナル)から慶尚北道の안동(アンドン)まで行く。昨日はコプチャンによく合うチャミスルを断腸の思いで飲まずに今日の始発バスに間に合うように起きる予定であった。
しかし・・・・・・旅の疲れか・・・起きたのは6時半!!! すでに30分の遅刻である。
これでは始発には間に合わない。次の便は30分後・・・7時半。慌てて支度をするが、荷物を全部持っていくので、なかなか捗らない。部屋が3階だったので、1階まで階段を降りてキーを返そうとするが、部屋の中を見るとアジュンマはまだ夢の中らしい。いびきをかいてオネンネデアル^^;

チョンノ3ガから地下鉄で1駅のウルチロ3ガで、2号線に乗り換える。朝がまだ早いので、地下鉄の本数が少ない。
焦る気持ちをなんとか抑えるにはどうしたらいいか・・・そうだ・・・音楽!!!
リュックサックからi-podを取り出して、BOSEのヘッドフォンに繋ぐ。ノイズキャンセル機能が付いていて、アナウンスの声は聞こえるが、その他の雑音は異相周波数によりキャンセルされて、雑音が無くなる。
聞く音楽は気持ちを鎮めるために、PINK FLOYD[わーい(嬉しい顔)]

「Shine On You Crazy Diamond」・・・「狂ったダイアモンド」である。
デイブ・ギルモアのギターが素晴らしい。リズムを刻むベースもいい。。。
私が中学生か高校生か、忘れてしまったが、その当時一番好きなグループだった。
そんなことを思い出しながらウトウトしていると、トンソウル バスターミナルのあるカンピョン(江辺)に着いた。急いで階段を降りる。どうして韓国の地下鉄にはエスカレーターが少ないのか。本当に呆れる。

駅前の道路を渡るとそこがバスターミナルである。そうそう・・・忘れていたが、今日は雨が降っている。傘を差しながら荷物を提げて歩くのが如何に大変か、よく分かった。でも、荷物を置いて行くわけにはいかず、持って歩く。
チケット売り場が2か所ある。どちらでアンドン行きのチケットを売っているか・・・売場の上に書いてある行き先を確認するも、なかなかアンドンが出てこない。時間がないのに!!!
漸く見つけて「アンドン カジ ハンジャン ジュセヨ」とおねえさんに笑顔でお願いする。
私はバスの種類が「優等」と「一般」があると聞いていたので、「ウドン ブッタッケヨ」と言うもおねえさんは分からない。「ウドン オプソヨ?」と聞くと「イッソヨ。 ウドン パッケ オプソヨ」と。なんだ・・・全部優等なのか。。。
そうならそう言えばいいのに・・・ブツブツ^^;

ターミナルの中にある売店で、パンとオレンジジュースを買う。これが今日の朝食だ。。。侘びしい^^;
チケットに9番乗り場と書いてある。バスはもう入っているが、まだ運転手がいない。傍でたばこを吸っている人がそうかな?その時、そのバスの後ろで大きな音がした。ガシャン!!!
何と・・・バスがバックしていたのだが、そのすぐ後ろに発車待ちをしていたバスがいた。ライトやらが砕けているし、前面も凹んでいる。傍にいた誘導員が叱られている。誘導員は運転手に向かって、大声で怒鳴っている。
いやはや・・・朝から騒がしいこと。。。

その見物をしている間に発車時刻が迫っていた。慌ててスーツケースを運転手にお願いして、荷物入れに入れてもらった。優等バスなので、3列シートでリクライニングもゆったりできる。これで約3時間走って15,400ウォン(約1,600円)は安い。韓国では鉄道よりもバスが便利だし安い。本数や行き先も鉄道とは比べ物にならないくらい多い。

私はこのバスに乗って行った。[バス]

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アンドンは朝鮮王朝時代の貴族階級である「両班(ヤンバン)」の出身地である。
その町が郊外にある。バスで40分ぐらいかかる。하회마을(ハフェマウル)というところである。
当時の面影を色濃く残す家屋に、今でも住み続けているのだ。驚きと同時に、盆地特有の強烈な暑さの中で、クーラーもなしで窓というか雨戸みたいなものを開け放って、風を中に入れている。
半分見世物となっているなかで、今なお不自由な生活を続けているのも、昔の貴族の末裔の誇りからだろうか?

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上の写真は、入口にある記念館。イギリスのエリザベス女王がお見えになったそうだが、その時の写真が多数飾られていた。

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↑ これはお土産屋さん。。。


次からが実際の家屋である。すでに廃屋となっているものもあるが、それを補修して残している。
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茅葺きの屋根で、土塀で周囲を囲っているものが多い。そして「ミンパク(民泊)」と言って民宿として家を一部解放しているところも多く見られた。

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下の家屋は廃屋なのだが、綺麗に修復されていて、当時の姿をよく残している。

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こんな感じで住居が続いている。本当は私はここに午後3時までいる予定だった。12時少し前に着いて、3時間ぐらい見ようと思ったのである。バスは1日8本しかない。タクシーは高くて使えない。
しかし・・・暑いのである。強烈に暑いのである。帽子は持ってこなかった。タオルを頭に載せて凌いでいたが、それも焼け石に水。。。脱水症状になりかけて水分を補給すると、すぐさま汗となって毛穴から発散される。Tシャツはびっしょり。
もう限界[ふらふら]
急いでバス乗り場に向かう。バスはあるだろうか?

急ぎ足で戻りながら写真を撮る。。。
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バス乗り場が見えてきた。なんと・・・バスが止まっている。
今度は走る。走る。走る。・・・・・・あああああああっバスが・・・走り出す。
オジサンは大声で「アジュシ~~チャッカンマン・チャッカンマン!!!」と叫ぶ。
バスの運転手は気がつかない。
オジサンはバスに追いついて、必死に叩く。
ここでようやく運転手は気が付き、ドアを開けてくれて乗ることができた。
「カムサハムニダ!」とお礼を言う。
ここで気がついた。運転手が歌謡曲を大音量で流しながら運転しているのだ。これでは叫んでも聞こえるわけがない。

アンドン駅前までこの運転手の好きな歌謡曲と付き合うこととなった。
耳をふさぎたくなる^^;

話しは前後するが、ソウルからアンドンに着いてすぐに、今夜の宿を探しに行った。駅前にある案内所に入って「安い旅館を紹介してほしい」と頼む。女性は私の拙い韓国語を聞いて、日本人だと分かったのか、日本語の駅周辺の案内図を見せながら、数か所の旅館に丸印をつけた。ここがバス乗り場から近いし、食堂街からも近いので便利だと言う。そうだ、明日はここアンドンからキョンジュまでまたバスで移動だ。そしたらそこの旅館で1泊25,000ウォンのところに決めよう。地図を頼りに旅館まで歩いて行く。

街は意外と賑やかである。そしてオリンピックで韓国選手が活躍していることもあって、TVが置かれている場所では人だかりができている。そして大声で応援している。私は「ニッポン チャチャチャ!!!」って言いたかったが、とてもそんなこと言える雰囲気ではなかった。まるで全体主義国家に来たみたいだった。

旅館はこちら↓

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ここで一息いれます。続きはまたこの次ということで。。。
嫌なことが起こります。
韓国旅行5回目ですが、こんなこと初めて!!!







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韓国放浪-韓国語の先生の実家 [韓国旅行]

8/15(金)キョンジュ(慶州)からスウォン(水原)まで、KORAILのセマウル号に乗りました。

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昨年はスウォンからソウルまで、ムグンファ号に乗りましたので、あとはKTXに乗るだけです。
キョンジュを10:42に発車したセマウル号は、韓国の田舎をひた走ります。田畑のある風景は、日本のそれと全く同じです。
テグ周辺では名産のリンゴ畑が多く、またコチュを栽培している畑も多かったようです。真っ赤に色づいたコチュは、見るからに辛そう。

このセマウル号には食堂車が連結されていました。3号車だったのですが、私の7号車から遠くて人もたくさん通路に立っていたので、結局行けずじまいでした。食堂車での昼食を楽しみにしていたのに・・・

スウォンには午後3時過ぎに到着。生憎スウォンは雨でした。

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スウォンは昨年11月に世界遺産のファソン(華城)を訪れて以来です。ここには私の韓国語の先生の実家があります。駅前で食堂を経営しています。先生から是非行ってくださいと言われていたので、お言葉に甘えて伺うことにしました。

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「곰소설렁탕」という名前のお店です。
先生に地図を書いてもらい、そのとおりに行こうとしましたが、地下街が良く分からず迷うこと20分。
漸く探し当てたんです。
駅前の一等地にお店はありました。

82Lのスーツケースとカメラバッグ、リュックサック、そしてキョンジュで買った木工製品(李朝時代の食膳・・・勿論その当時のデザインで造った現代のものです)を提げて店に入りました。
ここからは全て韓国語で会話をしなければなりませんでした。先生のお母さんは、日本語が全くできないと聞いていたからです。
ええい・・・ままよ!!!
お母さんはよく来てくれたと言って握手してくれました。私もお会いできて大変嬉しいこと、先生の娘さんにはお世話になっていること、韓国語の教え方が上手であること、よく飲みに行っていること・・・などを話しました。
「何を召し上がりますか?」と聞くので、先生から教えられたお店の名物「ソルロンタン」と「ムルネンミョン」を頼みました。

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右端がソルロンタンです。もう大部分を食べてしまった後ですが・・・
実は韓国へ来てソルロンタンを食べるのは初めてなんです。だから、食べ方が良く分からなくて・・・お母さんが親切に教えてくれました。
ご飯を中に入れて「おじや」のようにして食べるんですね。そして、中に入っている牛肉は、取り出してタレに漬けて食べてくださいと言われました。さすが「名物」と言うだけあって、とても美味しい。

そして「ムルネンミョン」はこちらです。

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お酢とカラシを加えることで、美味しさが増します。麺を鋏で切って食べやすくします。テーブルに備え付けられている「キムチ」の瓶から少量取って中に入れます。キムチも自家製だとか。。。

食べながらお母さんとはいろいろと話しをしました。
娘さん二人ともに日本に留学していること。
先生は大学院での日本語による授業についていくのが大変そうだということ。
私の家族のこと。私の夢・目標のこと。
韓国に興味を持った理由。
今回の旅行でどこを訪れたのか、その印象は?
昨年日本へ行ったこと。
日本の印象。

私の拙い韓国語では、なかなか意思が伝えられない。なんとももどかしい(涙)
途中からは電子辞書が活躍しました。
お母さんは私の韓国語の使い方を正してくれますし、発音も注意してくれます。

こんな楽しい時間を過ごせるなんて・・・幸せです。
2時間半くらい過ごしましたが、あっという間に過ぎていきました。
お母さんは「民俗村がスウォンにあるけれど、行ったことありますか?」と聞くので、「昨年来た時には時間がなくて、行けませんでした」と答えました。そうしたら「お父さんが車で連れて行くって言ってますが、どうしますか?」と。。。
その好意はとても嬉しいのですが、今夜の宿をソウルで探さなくてはならず、遅くとも8時にはソウルに着きたかったので、その旨話しをしました。
お母さんは「それでは次回にしましょう。次回は奥さんも一緒に来てください」と仰ってくれました。

「私の妻は辛い料理が食べられないので、韓国へは来たがらないのです」と言うと、「辛くない料理もたくさんありますよ。ソルロンタンだってそうだし・・・。それとスウォンカルビを食べてもらってもいいし」と言われ、「是非来てください」と念押しされました。

名残惜しい、後ろ髪を引かれる思いで「そろそろ帰ります」と言って、横浜のお土産を渡しました。
お母さんからは「おこげ」と「キムチ」を一袋づついただきました。

そうそう、食事代金を渡そうと思って言ったのですが、お母さんから「韓国ではお客様をもてなす時は、美味しい食事をたくさん食べていただくことにこころを砕くんです。そして、食事をされた場合は、代金は勿論いただきません。それが礼儀なんです」と仰います。でも、高いはずだよな~と思いながら・・・「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」と笑顔でお礼を言いました。

最後に店の前で記念撮影です^^

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アンドン(安東)では嫌な思いをしただけに、この時間はこころを癒してくれる貴重な時間となりました。
ただ、2時間半もの長い間韓国語で話しをしたので、その疲れがドッと出てきました。
お母さんは駅の改札まで見送りに来てくれて・・・とてもとても嬉しかった。
アンドンでの嫌な思い・・・韓国人がみなこのような気持ちを持っているとは思わないけれど、すごく悲しかった。このようにこころから迎えてくれる韓国人もいる。
こころとこころが触れ合える瞬間がある。

来年はまた訪れよう、妻と一緒に!
そう思いながら、1号線の列車に乗り込み・・・チョンノ3ガまでぐっすりと寝てしまいました^^;

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